今すぐ宇宙一愛される完璧なアナタになる方法☆

これからセルフヘルプ系のことについて色々と書いていきます。

対象者は、精神的纏足(てんそく)をしている男女。年齢問わず。

 

「自分が大嫌い」だとか「付き合う男たちが全員ダメ男化する」とか「漠然とした罪悪感を抱えている」とかいう、ややこしい人たちです。

 

しかし前もっていっておきますが「今すぐ」とか「完璧に」ということは不可能です。

ええ、タイトル詐欺なんです。

 

おそらくアナタは、自分が心理的に問題を抱えているであろうことに気づいていると思います。そして、それが治った時、素晴らしい本来の自分に生まれ変われるだろうと……。

 

しかし、アナタは「理想の自分」を思うとき「今の自分を完璧にデリートした状態での自分」を思い描いていないでしょうか。

アナタはどこまでいってもアナタで、未来のアナタは当然、現在のアナタを内包した存在なのです。

 

「よくなりたい」という思いは大切でしょうが、しかしそのために現在の自分を殺す必要はないのです。

 

ここに『リンダの祈り 性虐待というトラウマからあなたを救うために』という本があります。

著者は性虐待を受けた経験があり、今はアメリカの警察に「性虐待事件をどう扱うか」をレクチャーしています。

 

また、今はやさしい夫とかわいい子どもに恵まれています。

しかしそんな著者でも「私は今でも対人関係にとても苦労している」「私をレイプした父を許せない」と語っています。

 

そりゃ……そうでしょ。

 

 

この記事にたどりつく人は、おそらく宗教とかスピリチュアルとか、けっこう好きだと思います。

でもねえ、非現実的な目標は掲げないほうがいいと思いますよ。

 

たとえば「ワタシに関わるすべての人を許し、怒りの感情を持たず、他人との距離感をうまく取ることができて、しかも多くの人から愛されるワタシ」というような。

そういう人と付き合ってて面白いでしょうか?

 

また、こーゆー方というのは、やたらと完璧主義です。

「もし何かセラピーをするとしたら、仏陀のような人間にならなければならない、さもなくば何もしないほうがマシだ!」(完璧主義ゆえ)というような、極端思考に陥りがちです。

 

現代社会のニーズが「今すぐ」「手軽に」「140文字で」ってことはわかっています。

そのせいあってか、スピリチュアル本といえば、この記事のような脳死タイトルばかりつけられています。

 

今すぐにみんなから愛される完璧なワタシにならなければ……。

 

➡ なぜ非現実的なまでの理想を掲げて、それに応えなければならないと思っているのか?

もしそういった思考を持っているとするならば、まさにそれこそがアナタの抱える問題の本質を表しているといえるでしょう。

 

「今すぐ」「手軽に」「完璧に」って、不可能のかたまりですよ。

 

呪いを解くっていっても「患部を切り取ってハイ、手術成功」みたいなイメージを抱いていると、ガッカリしちゃうと思いますよ。

 

ここで語る方法は「毎日ラジオ体操続けていったら、風邪をひきにくくなった」という「体質改善」に近いものです。

アナタはアナタでありつつも、まあ、なんとか自分とうまくやっていく。前述のリンダさんみたいに。そういうのが理想じゃないですか?

 

纏足のグロテスクさとは「自ら望んでそうしている」ってことだと思います。本人の意志がなければ、あんな形にはならないでしょう。

とりあえず、アナタも完璧主義で自分を縛るのをお休みしてみたらどうでしょう?

 

というわけで、まあ、ぼちぼちいきましょう。