同じお芝居を演じ続ける人生
ちょっとカテゴリをいろいろ整理しました。
で、新カテゴリ「人生のパターンから抜け出す方法」です。
あなたは、いつもいつも同じような問題に悩まされていませんか?
あるお客様は「仕事が続かない」と悩んでいました。
なぜなら「いつも仕事場の同僚から嫌われてしまう」から。
だけど、占ってみると「職場の人間関係はふつう」と出るんです。
私は「相手は、何も気にしていないようですけれど」と伝えます。
しかしお客様は、そのことを信じられません。
相変わらず、同僚からは冷たくされる(と思ってしまう)
職場の雰囲気は、ますます悪くなってきたようだ(と思ってしまう)
自分なんかが働いていては、他人の迷惑になってしまう(と思ってしまう)
そしてお客様は、例によって例のごとく自主退職を選び「ああ、やっぱり私って仕事が続かないなあ」と思う……。
これが「人生のパターン」というやつです。
第三者視点から見るとお分かりになると思いますが、
ここで解決するべきは、同僚とのコミュニケーション問題ではなくて、
「自分は嫌われる人間なんだ」という巨石のような信念のほうですよね。
それを解決しないと、また同じようなお芝居の上演がはじまってしまいます。
ヒプノセラピーの中島先生は、この現象を「過去の気持ちに乗っ取られる」と表現しています。
自分には、切り離した気持ちがある。
その気持ちが「自分を乗っ取って」よくない人生のパターンを踏襲させるのだ、ということです。
はい、解決のヒントです。
穏やかではない気持ちが出てきたら、「これは過去の誰との関係で感じていた気持ちだろう」って、自問することです。
ここで言ってるのは
考え方を変える とか
自分の対応を変える とか、そんな現実派コーチング的アクションではないです。
「自分で自分の気持ちをわかってあげる」ということです。
でも、それするの、すっごくイヤでしょうね。
だって……。
なぜなら、シャドー(注・何らかのトラウマにより、意識から切り離されてしまった心の一部。文字通り「影」のような暗い部分)には必ず耐えがたい心の傷がセットで付いているからです。
普段は気付かずに暮らしていますが、その傷は今もズキズキと痛み、心の奥底で血を流し続けているのです。
シャドーに触れるということは、その傷に触れるということです。
人生のパターンを解除する方法はあります。
自分の切り離した気持ちを癒やせばいい。
しかし、自分はそれを見たくないがために抑圧しているのです。
(そして、とりあえずの平和な日常を送っている)
なんで、またまたそんなイヤな気持ちを体験しなきゃいけないんだ、って話です。
「これは過去の誰との関係で感じていた気持ちだろう」
まず、この設問からして「過去のことなんてもう思い出したくない!」と拒否反応が出るのでは?
でもぉ~、『身体はトラウマを記録する』にも、
「忌み嫌っていた過去から解放されるためには、もう一度過去に手を触れなければならないのだ」的なセリフがありましたし~。
自分の傷ついた心を癒やすためには、耐えがたい心の傷にもう一度触れる必要がある
ってのは、もう心の法則みたいなもんじゃないかと。
これって、まさしく「前門の虎、後門の狼」ですよね。
嗚呼、なにか超越的なキリスト並みのヒーラーでもいて、
手かざしをするだけで、何も思い出さずに、すべてのトラウマ治療が済んでしまわないだろうか!(笑)
まあ、これまでの人類史をふり返ると、
一生、トラウマまみれ
一生、抑圧し続け
一生、同じお芝居のくり返し
というのが、ふつうといえばふつうでしたからね。
しんどいなら、無理して心を癒やさなくてもいいんじゃないですか?
サイアク、来世に持ち越せばいいわけですし。
またカルマが積みあがってしまいますが……。
本日はここまで~。おしまい!