人に罪悪感を抱かせて思いのままに操る方法(2) ~ガマンの無限連鎖~
あなたは他人を支配できました。おめでとう!
しかし、そもそもなぜあなたは他人を支配したいのでしょうか。
考えたことありますか。
なぜ相手を支配したがるか?
それは自分自身が支配されているからです。
人間って悲しいものでして。
自分が支配されている時「あなたは自由になって」とは言えないんですよ。
「私が我慢してるんだから、あなたも苦しみなさい」となるのが99%です。
お客様で多いのはジェンダーに縛られてる方ですね。
女性は〇〇しなければ、結婚したら女性は〇〇すべき~……と強く思ってるのです。
「私はこんなに我慢してるのよ→なのに旦那は××していない。許せない!」となるわけです。
でも〇〇するのも、××するのも、そんなことは別に何も決まっちゃいないわけで。
たとえば古風で貞淑な妻がいて、亭主関白男と結ばれてハッピーかというと、そうでもないです。
人間は、自分が抑圧されているぶんだけ誰かを抑圧しようとします。
その意志は自分より弱者に向けられる。主に、子どもに。
そうやって、不幸がじわじわと連鎖するのです。
こういう記事タイトルを見るあなたは、誰かを支配したいのかもしれない。
ということは?
あなたは誰かに支配されている、ってことです。
だから他人を支配したくなるのですよ。
たとえば、伊藤詩織さん事件で、女性側からもバッシングがあったそうですね。
そこには「私はあんなこともこんなことも我慢してきた。なのに何よ、そんなことくらいで騒ぐなんて。許せない!」という心理があるのではないでしょうか。
日本の男性社会に過剰適応しているのでは?
キーワードは「我慢」です。
良い我慢は、自分主体です。語学勉強、筋トレ、ダイエットなどです。
悪い我慢は、他人本位です。世間体、ジェンダー、村八分を恐れて、いやいやながらする我慢です。
そして、あなたを支配しているのは、今目の前にいる人とだけは限りません。
親? 昔のバイト先の先輩? 思想? ジェンダー?
あるいは太平洋戦争時の上官? それとも宗教家?
ちなみに、日本人はまだぜんぜん戦争トラウマを解決していないと思いますね。
心理学の分野の人は、これに関係した本を書いてほしいです。
相手を支配しようとするより、まず自分を自由にしてあげたらどうでしょうか。
自分さえ幸福にできない人間が、家族、友人知人、社会を幸福にできるわけはありません。
ガマンガマンで、人が幸福になった試しなどないですよ。
それではまた~。