『なぜ、「白雪姫」は毒リンゴを食べたのか』著・岩月謙司のご紹介

はい、今日はセルフケアに関心のある方に、とっても役立つ本を紹介しましょう。

『なぜ、「白雪姫」は毒リンゴを食べたのか』です。

 

……実は、この著者はわいせつ罪で実刑を受けています。

しかしそれでもなお、この本の価値が減じることはないと信じます。

「なにをやっても喜びを感じられない」という人には一読をおすすめします。

 

内容をざっくりいうと。

この世には我が子に嫉妬する親がいる。子どもがドン底まで堕ちてほしくはないが、自分の7割くらいの幸福度でいることを無意識のうちに願っている。

それは、そもそも夫婦間が不仲で、自分が幸せを感じられないからだ。

 

そういう親に育てられた子どもは、これまた無意識のうちに自分の第一希望をあきらめてしまう。なぜなら、自分の第一希望を叶えれば、親を不機嫌にさせることがわかっているからだ。いちぱん好きな人ではなく、二番目の人を選ぶ。

そうして不満と怒りをためていったその人は、今度はまたその我が子に嫉妬することになる。

 

白雪姫の物語は、親子間の嫉妬を描いた物語だ、というわけです。

 

 

では、どうすればいいか?

この人たちは、そもそも自分の真の感情がどういうものであるか気づいていない。

家庭内ストックホルムシンドローム状態となっていて、ついつい犯人(家族)の気に入るように行動してしまう。

偽りの自分で半生を生きてきたのです。

 

そこで「三日後日記」を使って、自分の本音をチェックしよう!

「左側に事実、右側に感情」の日記を書く。それを三日後にチェックする。三日後にうれしさが増しているならば、それは第一希望だということです。

 

美味しいものを食べる、一人暮らしをする、楽しいことをするなどをして、自分に喜びを与えていきましょう。

また、自分のやっている幸せ破壊行動を見つめるのも重要。

巻末には幸せ恐怖症チェックリストがのってます。

 

占いやってると「自分から不幸を選択している」としか思えないような人と出会います。本人も、なかなかその衝動を止められないようです。

 

また「自分の本音が見えてない」人も多数です。

「どうしても、彼と別れたくないんです……しくしく」といっていた人が、占いをしているうちに「そうです、彼はクソ野郎なんです!」と言い出すことがあります。これはどういう現象なのか?

自分が第一希望ではなく、第五希望を選択していたことに気づいた瞬間です。

 

 

著者はネット上ではさんざんに非難されていますが、この洞察力はすばらしいと思います。

ただ、著作の中には、生徒から急に「自殺する」と電話がかかってきたり、相談に乗っていた生徒に研究室のものをメチャクチャに壊されたりと、カウンセラーとして境界線を引けてない部分が散見されますので、そういう部分から事件につながっていったのではないかな~……と想像します。

 

ヒトは生まれた時からさまざまな価値観をすりこみされていて、その桎梏から抜け出るのはとても難しい。

「自分の人生、なんかおかしいな?」と疑問を抱いている方にはオススメ。

 

この本が中古で入手しにくいというならば、

『なぜ、母親は息子を「ダメ男」にしてしまうのか 』(講談社+α新書) をどうぞ。Kindleで読めます。

この広告コピーもパッションにあふれててすごい。

 

人間行動学が心のしくみを解明!岩月教授のベストセラー!!
母のドメスティックマインドコントロールが息子を作る!!
なぜか人とうまくいかない、怒りと悲しみでいっぱいの人々。嫉妬渦(うず)まく母の心の闇にメス!!

ちなみに著者は、母親だけではなく「家庭に無関心なセクハラ・モラハラ父親」もきちんと糾弾しています。

『娘の結婚運は父親で決まる』

そのへんのところもぬかりないので、安心してお読みください。