『あなたは、あなたなりに生きれば良い。』 ~自分を受け入れるとは?~

自分を許そう、とか。

自分を愛そう、とか。

自分を認めよう、とか。

スピリチュアル系の本には、たいていこういうことが書いてありますね。

 

「またそれかよ」といわれそうですが、やっぱりそうです。

そしてこれが人生の呪いを解くカギとなります。

 

だって呪いにかかったままだと、どれだけ成功しても、どれだけ愛されても「自分は不幸だ」と感じたままですからねえ。

 

幸せになるためにナニナニをしよう~!

もちろんそれはわかります。飢えたままで幸福を感じろというのは難しい。

 

でも、あなたは最低限、自分を愛しているでしょうか?

 

自分を愛していれば、物事はとってもシンプルです。

占い師「こうすれば開運しますよ」

お客様「じゃあ、やってみます」

 

でも、たいていの場合はこうなります。

占い師「こうすれば開運しますよ」

お客様「うーん、でもそれはちょっと。私には無理かも~」

 

けっきょく、占いだけでは限界がありまして。

「抜本的に開運したい!」というなら、無意識の部分にふれないとどうにもならないですね。

 

「占いするより、ヒプノセラピー・カウンセリング・森田療法を受けたらどうですか?」と言いたくなる件がけっこうあります。

 

しかし、えてしてそういう人たちは、自分の本当の望みを抑圧しています。

「自分の無意識の声に耳を傾ける」など、想像もしていません。

いや、自分の本当の声を聞きたくないがために、わざとセラピーを避けているのか……?

 

 

そこで、今回おすすめの本はこちら。

『あなたは、あなたなりに生きれば良い。』加藤諦三

 

キャッチコピーは「自分の無意識に気づき、それを認めれば、道は拓ける」です。

 

この本は「無意識とはなんぞや」とちょっとでも考えたことがないと、ちんぷんかんぷんだと思いますよ。

何について語ってるのかすらわからないと思います。

 

しかし、これが重大なヒントとなるのですね~。

 

なぜ自分は、こんなに心配しているのか?

この心配している不安の裏に隠されている本質はなにか?

 

ずーっと同じ問題で悩んでおられる方がいます。

実は、それはフェイクである可能性があります。

 

「Aのことで自分は大変だ、大変だ!」

だがしかし、それはさらに大きな問題、Bを覆い隠すためのものであった……というケースもあります。

 

不幸は偽装された憎しみである。自分が不幸であることで憎しみを晴らしているのである。

 

なぜ悩み続けるのか? それは問題の解決に努力するよりも、問題を嘆いているほうがはるかに心理的に楽だからである。

 

なぜか焦りがある人は、自分は無意識に問題を抱えていると認めることである。意識していないが無意識になにか矛盾を抱えている。

 

生まれてから長い間、自分を苦しめ続けた無意識にあった絶望感に気がつくことで、自己疎外から抜け出せるきっかけになる。そのときが自分として本当に生まれたときである。

 

もし、この本に「特に興味ない」というのではなく、

「なんかイヤな感じ・抵抗感」を感じるとしたら、それはアタリかもしれません。

あなたの現状維持メカニズムが反抗している可能性があります。

 

 

究極的には、あなたは何もしなくてもいいです。

成功者にならなくてもいいし、結婚しなくてもいいです。

 

 

がしかし、心の葛藤を感じているのならば、無意識のフタをあけてみたほうがいいでしょう。

 

最も見たくない自分を認める。

それが自分を愛し、許し、認めるということです。