第一希望を選べないあなたへ(利点と不都合ワーク)
私はお客様を見ていて、よくこう思います。
「自分にとって最高のものを選択するのは、なぜこんなにも難しいのだろう」と。
イチゴケーキとチョコケーキ、どっちがいい?
こんなレベルの質問にさえ「自分の望みをそのまま言うのははしたない」とか
「相手がイチゴを好きだったらダメだから、相手が言ってからにしよう」とか
ぐちゃぐちゃ考えるのが人間です。
さらに、本当に、自分の心からの「望み」となると……。
すごーく難しい、重要な受験勉強をしている方が、「余った時間にバイトしようと思うんですが、どれがいいですか?」と質問しにきます。
マクドがいいか、コンビニがいいか、ではない。
私の答えは「そんなことして体力を無駄にしてどうするんですか? もっと勉強に集中しましょう」です。
自分のやりたいことはわかっている。
そしてそれに着手している。
実力もそれなりにある。
なのに。
自分のするべきことに集中できない。
一心不乱に目標に向かっていけない。
そりゃあ、心に葛藤があるんじゃわ~。
では、何と何の心が対立しているのか?
気づき、とても、ダイジ。
ここでワークを一つ紹介しましょう。
セドナメソッドのなかの「利点と不都合を手放す」です。
どんな物事にも、よい面とわるい面があります。
戦争のおかげで人類の科学技術は進歩したとも言えるでしょう。
20年間、健康に悪影響があるくらい太っている女性の、隠されたメリットとは?
『肥満にしがみつく理由(メリット)』を彼女は手放したのです。
これはとてもわかりやすい例ですね。
そしてどんな人でも、
こんな『自分を傷つけるメリット』を抱えているのではないでしょうか。
あなたがそれをすることの、メリットとデメリットは何ですか?
「バイトか受験勉強か?」で考えてみましょう。
受験勉強をするメリット
知識が身につく。
合格率が高まる。
がんばったという満足感がえられる。
受験勉強をするデメリット
やっても合格しなかったら、時間がムダ。
推しのコンサートに行けなくなる。
➡ ここがポイント!
一見望ましい行動にも、隠されたデメリットが存在しているのです。
バイトをするメリット
お金が手に入る。
見聞が広まる。
バイトをするデメリット。
体力を消費する。
イヤな同僚がいるかも。
これをずーっと、何行にもわたって、ずらずらと書いていくんです。
そうすると「あれっ?」という項目が出てきます。
受験勉強をするのは、正しいことのように思える。
だけどそのデメリットに「受験に落ちた友だちと、話が合わなくなる」という一文があったり……。
あなたが本当に恐れているものは何ですか?
それをあぶりだすのです!
気づいたら、あとは「では、自分が本当に望んでいることは何か? 友だちに嫌われないことか? それとも自分の合格か?」とよくよく考えて、自分のなかで合意を形成していきます。
そうすると、少しずつ葛藤はうすくなって、自分の恐怖心に振り回されなくなる……というわけです。
動画での解説もあります。
まあ、お悩みの方はちょっとやってみられたらいいでしょう。
ここで大事なのは、どれを選択するかではなく、
「オマエ、おそれてる、なに?」っていうことです。
イラストは、ネイティブアメリカンに伝わる、妖精ココペリです。