「あの女が誘ったんだ」は痴漢のはじまり

はい、どーもぉ。黄玉です。

今回は主に男子向けの恋愛啓発記事です。

最もうまくいく可能性のない、男性特有の恋愛失敗パターンを研究してみましょう。

 

客「彼女とはいい雰囲気だったんです。でも、急に彼女が冷たくなってしまったて……」

私「何か思い当たる原因はありますか?」

客「いいえ、ちっとも。なぜなんでしょう」

占うと「彼女はなんとも思っていない」という結果が出る。

 

客「さいしょ、彼女は僕のことを誘ってきたんです。それなのになぜ……」

私「誘ってきた? 飲み会に誘われたり、バレンタインに本気チョコくれたり、しょっちゅうLINEがきたりしたんですか」

客「いいえ、それは何も。ただ、ある時、彼女は派手な赤い服を着てたんです。それはぼくに見せるつもりだったと思うんです。

また、ある時はぼくに何か言いたそうにしていました。それは、彼女が連絡先を渡したかったからでしょう。彼女はぼくを目で誘ってたんです!」

私「……」

 

「おまえ、そんなギャグみたいな依頼くるのかよ」ですか?

 

これは何件かある失敗パターン例から、特徴を抽出したものです。

今は紳士のあなたも、若い頃はこういう失敗を犯したかもしれない……覚悟して読んでください。

 

私「うーん、でも今は彼女には気持ちがないみたいですね」

客「なんで? なんでですか、彼女から誘ってきたのに!」

私「それはいろいろあって……1二人の間にはご縁がなかった。2彼女は今は恋愛より仕事に夢中。3チャンスのあるうちに行動しなかったあなたが悪い。4どうせ結ばれてもうまくいかなかった。5他によいご縁がある」

 

まあ、いろいろと説得するわけですよ。その彼女に被害が及んではいけないので。

ここで断言させてもらいますが、現状、うまくいってなくて「彼女のほうから誘ってきたのに!」と憤慨している殿方は、未来永劫幸せな恋愛ができませんね。

 

なぜか。圧倒的に想像力と共感力が足りないからです。

また「自分の恋心を相手に押し付けているから」です。

これはちょっと説明が必要ですね。

 

これね、女性は絶対「誘った」なんて言い方しないんですよ。

「私は彼が好きですが、うまくいかなくて悲しいです」といえます。主語はあくまで「私」です。

 

ところが問題のある男性は「彼女がぼくを好きになったのに、うまくいきません。なぜですか?」とクレーム姿勢です。主語は彼女。

いや、この関係で彼女をWantしてるのは明らかにあなたでしょう?

ふつうに「ぼくは彼女が好きです」っていえばいいのに。

 

これねえ、言いたくないけど、痴漢とかセクハラ犯人の言説にそっくりですよ。

壊れる男たち―セクハラはなぜ繰り返されるのか

男が痴漢になる理由

 

「彼女が派手な服を着ていた」→単に赤色を選択しただけかもしれない。

「何か言いたそうにしていた」→あなたの思い込みでは?

「だから彼女はぼくが好きなんだ」→その前に、あなたが彼女を好きなんですよね?

勝手にありもしないOKサインを積み上げて「だからうまくいくはず」と考えるのは、ひっじょーに危険です。

 

なんでこうなっちゃうんでしょう。

この人たちは、もしかして「自分の恋心」がわかってないのでは?

 

この社会では、男性は感情を押し殺すべきとされています。

うれしい、悲しい、怒った……などなど。そういうものは、ぜんぶオンナコドモの領分だと思っているのでは?

そして、いざ自分が恋をしたとなると、その恋心をどう取り扱っていいかわからない。

そんなものは自分にはない、と抑圧したがる。

そしてすべてを他者に押しつける。

 

「ぼくは彼女が好きだ」→「彼女がぼくを好きなんだな」

「ぼくは彼女に好かれたい」→「ぼくは彼女に好かれているんだ」

「彼女が赤い服を着た」→「チンパンジーは排卵期にはおしりが赤くなる。あれは発情したメスの色だ。ぼくに対してのOKサインに違いない!」

 

これがどれくらい危険な思考法かわかりますよね?

このまま突っ走れば、末は刑務所かGPS監視ですよ。

その状況をなんとかしたいというのならば……。

 

1 自分の気持ちを把握しましょう。

内観、瞑想、カウンセリングなどで、今自分が何を感じているのかを正確に把握しましょう。

泊まり込みヴィパッサナー瞑想合宿もあります。

 

2 相手の自由意志を尊重しましょう。

「彼女が赤色の服を着ているのは、ただ単に今日はその服を着たかったからだ」ということを心の底から理解するために、女友達をつくりましょう。

 

3 上記文中であげた2冊の本を読んでみましょう。

どちらも男性が書いた本で、男性読者にも理解しやすいかと思われます。

その本を読んで「こんなの嘘だ、著者は間違っている!」と強い拒否反応が起こるならば……本格的なカウンセリングを受けることをオススメします。

 

人生長いんです。人類の半分と意思疎通が取れなければ、それは大きな損失となりますよ。ではまた~。