二番目の人と付き合ってはいけない? ~代用品の心理学~
今日は『心理学ニュース』というPodcastの番組をご紹介します。
これは気鋭の心理学者たちが、最新の論文をわかりやすく紹介してくれる、というものです。
特に面白かったのがこちら。
第9回「安物買いの銭失い—満足できない代用品の話」です。
夜、あなたは急に来々軒のラーメンが食べたくなりました。
しかし、そのお店は定休日です。
そんな時、あなたはどちらを食べますか?
1 インスタントラーメン
2 卵かけごはん
たいていの人は「家にあるからこれでいいや」と、インスタントラーメンを選択するかと思います。
でも、本当にそれで満足できるのでしょうか?
答えは「NO」です。
「インスタントラーメンでは満足できなかった」
「まったく違う卵かけご飯を食べた方が、満足感が高かった」という結果が出ています。
なぜこうなってしまうのでしょうか?
番組中では「似ているからこそ、比べてしまう」「ネガティブな対比が起こっているのでは?」といわれています。
代用品は、あなたを幸せにはしないのです。
そして、さらに興味深い結果が出ています。
来々軒ではないが、同クオリティの喜楽亭のラーメンがある。
それを食べたならば、満足できた。
うん、これはわかりますね。
しかし卵かけご飯なら、高級だろうと安物だろうと、どちらも同じように満足できた。
へえ~、そうなの?! と驚きました。
まったく違うものを求めた方が、コストパフォーマンスがよいようですね。
ここで大事なポイントは
「望むものは、それそのものでなければ満足できない」
「似ていて、かつ劣るもの=代用品では満足できない」
「もしそれが手に入らないのならば、まったく別のものを求めなさい。それが低レベルでも高レベルでもいい!」ということですね。
ラーメンラーメンと連呼してますが、実はかなり深い話です。
「やさしくて誠実でイケメンでエリートでお金持ち」のカレにふられたら「ルックスも収入もまあまあ。でも心がきれいで誠実な人」を選ぶのではなく、
「職業:ミュージシャン 髪型:アフロヘア― 趣味:マリファナ 明るく陽気なパートナー募集中! 男女どちらでも可」みたいな人を選べってことですよね。
ちがうのかな。
まあ来々軒のラーメンではなく、卵かけご飯でも十分幸せになれるってことですね。
ではまた~。