父親が娘の恋愛運に与える影響(2)
父親の存在は、娘の恋愛に微妙な影響を与えています。
たとえば……。
Bさん「私の彼氏は最低です! 私を裏切りました! ひどい人です!」
私「……え、そうですか? 占いでは、そういうふうには出ていませんが……そりゃあ、ちょっと連絡が小まめではないかもしれませんが」
Bさん「彼は、いつもそうなんです。私のことなんて、もうどうでもいいんです」
私「いや、あなたのことを良いパートナーだと思っているようですが……」
Bさん「あの人のことは、もういいんです。なにか他にステキな出会いはありませんか?」
どうも納得できないですね~。
お客様のいうことと、占い結果に大きな解離があります。
彼の方は、ごくふつうに彼女に接しているようです。
(まあ、私の占いが外れていないとすれば、ですが……)
私は、易にアドバイスを求めてみました。そうすると、卦は、こう言っている。
「Bさんは、過去の誰かに対して怒っている。それは誰?」
私「どうもBさんは、男性全体に対して悪印象を抱いているようですね」
Bさん「そうかもしれません。今までの彼氏もそうでしたから」
私「他に悪印象を抱いている男性はいませんか」
Bさん「仕事の取引先の人も私をバカにしてくるし、まったく男なんてろくでもないですよ」
私「お父さまのことはどうですか」
Bさん「――えっ?」
例えば、いつも暴力をふるう父親がいたとします。
子どもは「なんてひどいことをするのだろう。こんな人キライだ」……そう思うのは当然です。
が、しかし。
ここに「抑圧」というメカニズムが加わってきます。
父親は一生懸命働いてがんばってるし、たまには優しい時もある。だから嫌っちゃいけない。
それにパパのことを嫌っているなんてバレたらどうなる?
わたしはまだ子どもだし、見捨てられたら死んでしまう。 ➡ こうやってオーバーに捉えるのが、子ども特有の感情の動きです。
そして、子どもは自分の素直な感情を押し殺す。だけど、その気持ちは消えたわけではない。
自分で無理やり抑えつけた気持ちは、いつかどこかで噴出します。
Bさんは、父親をキライだという気持ちを感じたくない。恋人(父親の代理)にイライラを感じている方がまだマシだ。だから恋人のやることなすこと、すべて悪意に解釈する。
Bさんは、今の恋人に対して怒っているのではない。
本当に怒りたいのは父親だったのです。
要するに、サンドバッグにしやすい人を叩いてるということです。
➡ この怒りが自分の子どもに向かえば、世代間連鎖の一丁あがり☆です。
この気持ちが解消されないと、いくら相手を変えても同じでしょう。
「彼氏は父親みたいなダメ男とはちがう、大丈夫!」と思っていても、暴力的な父親への怒りが、優しい彼氏に向けられる場合もあるってことです。
父娘間のトラップにハマらないよう、重々お気をつけくださいね。