62雷山小過(らいざんしょうか)
雷山小過(らいざんしょうか)は、不和、反目、仲たがいの卦です。
いいことありませんね。
前の風沢中孚とは正反対の意味となります。
これは上卦と下卦が背中合わせになっています。(陽を、固い背中だと見ます)
お互い背を向けて、そっぽを向いている状態ですね。
誰かとの仲を占って、この卦が出たら……あなたは、その人物とまったくソリが合いません。
今後とも、仲良くなれる見込みはないでしょう。
しかし、案外とケンカには発展しません。それは、二人の世界がちがいすぎるから。
共通するものが何もないので、ケンカにもならないのです。
「この人は、自分とはちがうのだ」……そうわりきって、クールに接しましょう。
💡 その他に、この卦は「高望み・慢心」も表します。
何かの計画を占ってこの卦を得たら、今のあなたにはまだまだ無理です。
もっと実力をつけてから、トライしましょう。
この卦は、易の中ではワースト一位かもしれません。
易の精神は「中庸」です。
高望み、分を過ぎた、思い上がり……そういったものを何よりも嫌うのです。
そしてこの卦を得た人は、現在そうした状態にあります。
非常に強い意味で、新しく物事をはじめるのには向いていません。
今は、自分の足元を固めることに専念してください。
恋愛の場合は……実る可能性は少ないです。
二人の間には何も共通点がありません。
あなたとあの人は、もともと住む世界がちがうのです。
そもそも、あなたは相手とお付き合いすることで幸せになれますか?
その答えは、ノーでしょう。
「好きだけど、幸せになれない」……ならば、諦めるというのも一つの方法です。
その恋愛は「好きだけど、似合わない服」のようなもの。
そのお金で、あなたにぴったり合う別の服を買いましょう。
そうした方が、自分も服も幸せになれます。
これは「実らない方がよい恋愛」「二人は住む世界がちがう」という意味になります。
あまりに救いがない解釈ですが、そうなってしまうのです。
そう言わなければならない場面もありますよ。