爻辞(こうじ)って何?
占い方についてちょっと補足です。
占い方(3)でふれた爻辞(こうじ)についてです。
地天泰を例にとって説明します。
易経を開いてみましょう。
卦の棒を、下から1番目、2番目と数えていくと……。
6 城復于隍。勿用師。自邑告命。貞吝。
5 帝乙帰妹。以祉元吉。
4 以下同じような文章が続く。
3 同じく。
2 同じく。
1 同じく。
といった、棒ごとに、不思議な文章が連なっています。
これを爻辞(こうじ)と言います。
易経の現代訳では、すべて読み下し文がついています。
今読めなくても心配はいりません~。
この爻辞は、占いに取り入れるのが普通です。
だけど私は、最初はまったく考慮しなくていいと思います。
その理由は。
(1)イメージが限定される。
六十四卦というのは、もともとが何かの「象徴」です。一つだけの意味とは限りません。
だけど爻辞は、一つの文章になってます。
文章の意味にひっぱられて、イメージの飛躍が邪魔されることがあります。
なので、もう最初から考慮しなくていいのでは、と思うのです。
(2)そんなに当たらない。
私も最初は爻辞を考慮して占っていました。
だけど外れる……。
爻辞って、いつの時代に書かれたのでしょう。
周の時代(紀元前1000年)に作られたとして、今から3000年前近くの文章ですか。
(本当はもっと時代が浅いものでしょうが、わかりやすくするためです)
世相とズレズレです。そして、今の人間では読解さえ難しい文章です。
ひとまず、爻辞のことは忘れてしまってもいいと思います。
それより大事なのは、爻位(こうい)です!
爻位とは何でしょう?
では次にいきましょう~。