占い師はこうコキ使え! 中谷彰宏『占いを活かせる人、ムダにする人』
はい、皆さんこんにちは~。易者の黄玉です。
最近いかがお過ごしでしょうか?
だいぶん日が長くなってきましたね。
さて今回は中谷彰宏『占いを活かせる人、ムダにする人』という本をご紹介しましょう。
中谷彰宏とは、ギネス級ベストセラー作家の一人ですね。
どこのコンビニでも4~5冊は絶対に置いています。
句読点ごとに改行するというスタイルの文章をお書きになられます。
その方が、占いと占い師の活用法について語った本です。
どんなペラペラなことが書かれてあるかと想像するでしょう。
しかし実は、これがスゴイ本なんです!
予想外の内容充実っぷりに、心から驚きました。
実は中谷彰宏氏は
・複数のお抱え占い師がいる。
・自分も手相の勉強をしている。
・さらに、自分もたくさんの人の相談に答えてきた。
という、稀有な条件を兼ね備えた人物です。
そして中谷氏は、占いを仕事にはしていない……。
というわけでこの本には、商業占い師がぜったいにいえない本音がズバズバ書かれてます。
おそろしいですね(笑)
これは「占いを受ける心構え」についていろいろ語った本です。
その中の「100%信じて、心を開く」について、取り上げてみましょう。
一番お得なのは、信じる度100%、心開き度100%です。
お寿司屋さんで言うと、いいネタを出してくれる状態です。
そうでないと、占い師さんは、同じ30分の中で、相談者がどれだけ「信じる」「心を開く」かにエネルギーを奪われます。(p108)
占いをしていると、たまに「わざと不正確なことをいう」お客様がいらっしゃいます。
たとえば登場人物Aについて、実は自分の恋人なのに「ただの取引先の人」といったりする、などです。
占いをしている最中に「この人、ただの知人ですか? そうは思えないようですが……」といって「実はそうなんです!」という流れがあったとします。
お客様側からすると「これを見抜けたら信用しよう」ということでしょう。
まあ、お気持ちはよくわかりますよ。初対面で心を開くなんて、なかなか難しいでしょう。
そこからだんだんと核心に迫っていくわけですが……。
しかし、このやり方は考えものです。
なぜなら(私の場合)ウソを見抜くのに集中力を使ってしまい、肝心の未来のことがよく見えない時があるからです。
そりゃおまえの集中レベルが低いんだろ? 修行しろよ!
まあそうともいえますが、易占いというのは「最初の問い」が何よりも重要なのです。
それを起点として、いろいろ展開させていく場合もありますし。
ですから、神聖な最初の問いを「自分のウソを当てさせる」ことに使っては、勿体ないと思いますねえ。
また中谷氏は、お抱え占い師をガンガン活用しています。
私は、乗る新幹線、飛行機を全部占いの先生にFAXしています。
乗らないほうがいい時だけ連絡してもらうようにお願いしてあるのです。(p39)
そして、今まさにタクシーに乗っている時に「今日はタクシーに乗らないでください!」という連絡がきます。
中谷氏はその場でタクシーを降り、家まで粛々と歩いていきます。
近くに駅もないのに……。
いやあ~、これができる人はなかなかいないですね。
100人いて、1人か2人くらいでしょう。
大半の人は「面倒くさい」「きっと大丈夫だろう」「しょせん占いだし」などと思うのです。
まあ信じると決めたらトコトン信じてみましょう。
もしここまで信じられなければ、最初から占いなど聞かず、自分の判断だけでやったほうがよっぽどいいですよ。
「信じる」と決めたら信じる。「信じない」と決めたら、信じない。
どっちでもいいんですよ。
最終的には「結局、自分は物事にどう対処するのか?」「ここまで確固たる方針を貫くことができるか?」という問題なのですから。
💡 将軍は戦に負けた場合、軍師のせいにしてはいけないのです。(本音はしたいでしょうけれど)
なぜなら「その策を採用する」と決めたのは自分なのですから。
ここがピンと来ない人は、今は占いをしないほうがいいでしょうね。
中谷氏は、ほかにも
『占いで運命を変えることができる』という、占い師との対談集も出しています。
興味がある方は、チェックしてみてはいかが?
そうそう、最後に一つ。
実は本物の占い師、力のある人というのは、そのへんにゴロゴロしています。
占い館でもスピ系イベントでもインターネット上でも、うじゃうじゃいます。
自分がそうだというつもりはありませんが、体感的にはそうですね。
ですから、もしあなたが心から占い師を求めるのならば、「本物」はわりあいカンタンに見つかります。
しかし、その占いを価値あるものにするかどうかは、お客様側にかかっています。
つまり「行動するか、しないか」なのです。
この本は、鑑定を受ける前に一読してみてもいいんじゃないでしょうか。
30分足らずで読めてしまうので、忙しいビジネスマンにもおススメ!
それではまた~。