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水火既済(すいかきせい)は、完成・終結を表します。

 

この卦は、下から陽、陰、陽、と並んでいますね。

易には、いちばん下の一本目は(陽の数字だから)陽であるべき。

二本目は(陰の数字だから)は陰であるべき、という考え方があります。

つまり、この卦はすべての陰陽が「正しい位置」に収まっているのです。

 

しかし、だからといっておめでたいわけではありません。

易では「完成=吉」とはとらえないのです。

完成したら、後は崩壊するだけ。上りつめたら、後は下るだけ。

これが易の特徴的な考えですね。

 

風景画1

 

この卦が出た場合、仕事や生活のことは安定しています。

だけど、発展性はまったくありません。

「永遠に昇給しないけど、クビにもならない仕事」のようなものです。

定年退職した方の、第二の職場にはぴったりですけれど。

メリットとデメリットをよく比較しておきましょう。

 

風景画2

 

恋愛は、安定しています。

しかしこの場合の「安定」とは、マンネリや倦怠感につながります。

今の状態から、婚約や結婚へと発展させることは難しいでしょう。

 

片想いの場合で、この卦が出たら……。

「今の状態がピークで、これから発展していかない」というふうに読みます。

二人の間にあるキャンバスは真っ黒で、これから新しい絵を描く余地がないのですね。

 

今は、西洋の絵画のように、ぎゅうぎゅうに描いてしまって、それで完結! という状態です。

隙間なし、余白なし=発展性なし、となります。

おみくじでいうと「小吉」ですね。

 

この事態をどうにかしたいと願うなら、今までと違ったアプローチ、あるいは今の環境からの脱出が必要です。