セドナメソッド礼賛 ~インナートリップのすすめ~

こんにちは、黄玉です。

みんな何してるぅ~? お家でごろごろしてるの~?

 

まあ日本全国自粛ムードで、のんびり海外旅行に行くってわけにもいかないでしょう。

こんな時こそインナートリップですよ。

 

 

昨日のセドナメソッド話の続きです。

初~中級者向けのやり方は他サイトを見てもらうとして(手抜き)

根深いトラウマをどうやって解放するかについて記していきましょう。

 

監訳者安藤氏のインタビューに「セドナメソッドはトラウマを一掃するようなものではない」と書かれていますが、ぜんぜんそんなことないですよ。

自分の手で直接精神改造できます。

 

とはいえ、いきなり「テロリストに拉致監禁されて恐かった」級のトラウマを扱うのは考えもの。

最初は「うわっ、あのスーパー、豆乳一割引きセールやってたのに、レシートじゃ引かれてないじゃん、もお~!」くらいのネガティブ感情を扱うようにしましょう。

まずは「解放の実感」を味わうのが大切ですね。

 

それから、大物のトラウマに関する感情は、何度も何度もよみがえってきます。

「なんだよ、解放できてないじゃん!」って思いそうになります。

 

しかしそのたびに小まめに解放していけば、少しずつ何かが変わっていくのです。

イメージとしては、木材にカンナをかけるようなものですね。

それが1~2mmのものだったとしても、木材は確実に削れていくわけです。

 

 

また、感情は層のようなものになっています。

なめるたびに色が変わる「変わり玉」ってアメを知ってますか?

 

あんなふうに、感情の質がいくらか変化していきます。

レシートの例でいうと「サービスカウンターに行くのめんどくさいなあ」(制御欲求)→「客をちゃんと扱ってんのかよ?」(承認欲求)→「クレーマーだと思われたらいやだな」(安全欲求)というものですね。

 

それを続けていけば、核となってる感情に気づけます。

で、リリースしておしまいです。

 

もし大物の解放が難しければ、別の悩み事からはじめていきましょう。

仕事、恋愛、お金、卵を落としてしまって「うわっ、もったいねえー!」と思ったことなど、なんでもいいです。

そうやって脇から攻めていくうちに、精神の様相が変わっていきます。

 

 

ただ、セドナメソッドにもデメリットはあって……。

それはイヤな感情を追体験する必要がある、ということです。

 

「その感情があることを認めますか?」という質問の時には、

絶対に「テロリストに監禁されてた恐怖」を思い出さざるを得ないですよ。

「そんなこと思い出すのイヤ!」といってちゃあ、進まないです。

 

セドナメソッドはシンプルで多大な努力を必要とする手法ではありません。でも、やっぱりその都度、不快な感情に向き合うということを続けるわけですから、「心地悪いところも通過して、その先へ行ってみたい」という意欲や興味があるかどうかを感じる方に適した手法だと思います。

安藤 理さん インタビュー思うように 動けないのはなぜ?(後編)

 

セドナメソッドって、暴露療法に近いものかもしれませんね。

心理的抑圧をいったん全解除して、それを解放すると「決意」する必要があります。

 

ということは……。

たとえば子どもの頃、殺人現場を目撃して、それを今までパーフェクトに抑圧してきた人など、

セドナやるとどうなるんでしょう?

 

➡ 私には「自己責任でお願いします」としか言えないです。

 

 

それと好転反応ですね。

前回の記事でも「しんどい、だるい」とさんざん書いてますが、それは事実です。

 

またトラウマを除去できた時は、頭から木をブチブチッと引っこ抜いたような爽快感があるのですが、

その後ものすごくだるくなったり、あるいは空虚・孤独感といった不快な感情を抱いたり、

(怒り・悲しみといった感情で、自分の空虚感をごまかしていたのではないかと考えます)

はたまた何十年も前のショックな感情がリアルに浮かび上がってきたりします。

 

西欧心理学の観点から見れば、こうした切り離された部分というのは、分離、つまり自分を小さな断片に切り離した結果です。(略)特別にストレスを感じる瞬間、しばしば生きるか死ぬかと思えるような状況に思えるとき、小さな自己の部分は、そのまわりに壁を張りめぐらせます。この方法で、心はトラウマ(外傷)から自分を守りますが、そこで切り離された部分が、後にそれを受容し、認めるのが困難な部分となって残るのです。

意識の表面にはのぼってこないために、こうした部分は、自己イメージがなくなっても残ります。そのため、積極的にアプローチしなければなりません。そうでないと、突然ハイジャックするようにして、強い困難な感情を持ち込みます。こうした部分はさらに、身体的な問題、慢性的な痛み、胃腸や、免疫の病をもたらすことがあります。目覚めた場合でも、このような部分が突然働き、今まで表現されていなかったような感情をさらけだすときがあります。心理学者のエドワード・ポヴォルが言ったように、これらの分離された部分は「狂気の島」で、自己の大きな海を航海しているとき、時々出会うのです。

『過去にも未来にもとらわれない生き方』p252 ステファン・ボディアン

 

まるで心理学者の書いたような文章ですが、作者は元ヨガ・ジャーナル編集長で、悟りのインストラクターの方です。

現代の実践的な悟り方を知りたいなら、この本はおすすめ。

 

 

そう、「狂気の島」には絶対ぶつかります。

というか、それを探し当てなければリリースできません。

もうフラッシュバックが雨あられです。映画や小説とはリアル度がちがうぜ!

 

参考:運命を変えるには具体的にどうしたらいいか。実践・感情の解放

こういうふうに、狂気一歩手前までいくことも……。

 

まあしんどいといえばしんどいですが、大変面白いですよ。

自分の内面世界を旅できるのは自分だけですからね。

 

さあ~、どうでしょ。

そろそろインナートリップしてみたくなったのでは?

え? こわいからイヤ?

 

でも、ドラゴンを倒さないと、お姫様も財宝も手に入らないですからねえ。

真の平安は己の内にしかないのかもよ? ではまた~。