開運アドバイスを無視する人たち その1
メリークリスマス! 今日はクリスマスイブですね。
皆さまは、恋人家族友人との絆を深めているでしょう。
しかし私は平常運転で、ブログを更新するのみです。
さて今回は、以前書いた占い師は見た。これが「不幸な人」の習性だ!とも関連のあるテーマです。
人はなぜ変われないのか? についてです。
(1)開運アドバイスに抵抗を覚える人たち
今日も全国の鑑定所で、こんなシーンが展開されているはずです。
(※この事例は、よくあるケースをカリカチュアライズして書いたものです)
お客様「将来を真剣に考えられるような彼女がほしい! 一体どうすればいいですか?」
私「わかりました。占いましょう……歯を磨いてください」
お客様「は?」
私「歯です。毎食後、必ず歯を磨くようにとのお告げです。これをすれば、恋愛運が飛躍的に上昇します。間もなく、天使のような運命の異性が現れるでしょう」
お客様「ま、待ってください。何か他の方法はないですか?」
私「は?」
お客様「仕事は外回りの営業なんです。だから毎食後というのは、ちょっと難しいかも……」
歯くらい磨けよ。
と、他人のことならそう思うでしょう。
しかし!
人間は現状維持が大好きです。
なかなか新しい習慣を取り入れられません。
そして占いでのアドバイスは、一見何でもないように思えても、実はその人を本質的に変えてしまう行動なのです。
ですから、たいていの人はここで多大な抵抗感を覚えます。
(2)次善の策はほとんど効きません
お客様「歯を磨くのはちょっと……。何か次善の策はないですか? たとえば合コンに出席するのによい方角とか、ジムに通うとか」
私「うーん、特に現れてはいませんが」
こういう場合、お客様は「次善の策」を求めます。
しかし残念ながら、それはほとんど効果がありません。やってもやらなくても一緒レベルです。
最善の策が「10」なら、次善の策は「2か3」です。
「次善」だからといって「9」の効果があるわけではありません。
(3)言い訳はお金と時間
お客様「だって忙しいんですよ。ご飯食べたらすぐ次のルートに行かなきゃいけないし」
私「手塚治虫やスティーブ・ジョブズも、歯磨きする時間はあったと思いますよ」
お客様「その人たちはお金あるから!」
私「100円均一の歯ブラシでもいいんですよ」
基本的に私のアドバイスは、本人がやる気を出せばできるものです。
「ファッションを変えてみては」「LINEをはじめてみましょう」程度のもので、
「そなたの息子を生け贄に捧げよ!」「全財産を喜捨せよ」だの、言ってるわけではありません。
(4)保障がないことはしたくないもん
お客様「でもでも、歯磨きしてる人なんて、いっぱいいるでしょ? 歯磨きしただけでモテるなんて……」
私「フッ」
世の人はこう言います。
「開運法なんて効くわけないさあ。それなら誰だって大金持ちさ」
で、あなたそれやってみたの?
人間は現状維持が大好きです。
けれどどこかひとつが変われば、すべてが変わる可能性があるのです。
確かに「歯磨きだけ」で恋愛運アップはしないかもしれません。
しかし「何で歯磨きなんだ? まさが口臭があるとか……にんにくライスばっかり頼むのやめようかな~」と、少しずつ意識が変化していく可能性があるのです。
占いでの開運アドバイスとは、その後に起こりうる変化を想定したものです。
「ここを変えれば、あなたはすべてが変わる可能性があるよ」という意味を含んでいます。
(5)だってめんどうなんだもん
お客様「ううっ……歯磨き……ですか……。う~ん、でも……」
私「なぜそこまでイヤなんですか? 歯磨きにトラウマでも?」
お客様「だってめんどうじゃないですか」
人間はラクをしたい! これはもう本能です。
・水くみ、イヤだなあ → 水道の設置
・座ってる間に目的地につかないかなあ → 電車、飛行機、スペースシャトルなど
・家から一歩も出たくないけど、かわい子ちゃんと遊びたいなあ → 出会い系アプリ、デリバリーヘルス、ラブドールなど
しょうがないよね、本能だから。でも成功したいんでしょう?
タロット8「力」でも書きましたが、何かを成し遂げるためには、理性を総動員して、苦難を乗り越えなければなりません。
「今のあなたそのままでOK! 深夜にラーメンとアイスを食べながらダイエット☆」は単なる詐欺です。
お客様「ええ~、そうなんですかあ……」
私「まあ、占いでは一応こう出ていますよ」
さて、開運法は実践されるのか?!
かなり長くなってしまったので、いったんここで切りましょう。
明日に続きます。