自分のエゴ(我執)を愛する方法 その1
こんにちは~。黄玉です。
今日はひとつ、エゴ(我執)について語ってみましょう。
ここでのエゴの意味は「自分が、自分が!」という気持ちです。
自分の能力、地位、環境、プライド、価値観、財産、人間関係が脅かされるような状況の時に出てくる「恐怖」です。
自分はダメだ、でもリスクは負いたくない、ずっとこのままでいたい、隣の席のあいつが妬ましい、いや自分の方がイケてるはず、もっと欲しい、まだ足りない、失いたくない、老後が不安だ、他人は信用できない、傷つきたくない、でも一人はいやだ、見捨てられたらどうしよう……。
あ、もう十分ですか?
あらゆるネガティブな気持ちの源泉ってカンジですね。
現代社会に生きる人ならば、誰もが持っているココロでしょう。
占い・スピリチュアル業界では特に嫌われていますね。
「エゴは捨てろ」「エゴにとらわれるな」と喧伝されています。
では、そのエゴを愛するとはいかに?
まず、人はなぜ占いをするのでしょうか。
未来のことが知りたいから。へえ、それはなぜ。
根底に「うまいことやりたい」「傷つきたくない」「勝利をつかみたい」との気持ちがあるからでしょう。
占いで取り扱う問題は、8~9割がエゴ由来の問題です。
「浮気した夫が憎い」「おべっか野郎の同僚が妬ましい」「自分から連絡したくないけど、異性から連絡がほしい」
どれもこれも、エゴから発生している質問です。
人間だもの。欲望があるのは当然。
ですがこのブログでよく言っているように「執着こそが最大の敵」なのです。
何事かにこだわりまくっている方は、どれだけのスキルと強運があったとしても、うまくいきません。
真に成功するためには執着を捨てなければなりません。
それ即ち、エゴを捨て、悟りを開くということです。
おいおい、お釈迦さまのように、悟りを開けっていうのかよ。
そうでんがな。
だってそうでないと、いつまでたっても獲得ゲームに惑わされっぱなしですよ?
仕事がほしい、恋人がほしい、家がほしい。
そのそれぞれに「もしうまくいかなかったらどうしよう」「もし失ったらどうしよう」的な気持ちが付随してくるわけです。
その恐れや執着は、自分自身の運気をさまたげてしまいます。
それじゃ~、根本的な解決にはなりませんよね。
いつかはそのループから抜け出さなきゃいけません。
じゃあ望みを持つのは悪いことなの? 自分の意志を放棄すべきなの?
そうはいってませんよ。
自分のエゴををコントロールすべきだと言っているのです。
はい、ここで一枚の写真をご紹介しましょう。
フィリップ・プティ。
フランスの大道芸人で、地上110階で綱渡りをしたアホタレ……もとい、夢追い人です。
こういう人は、きっと占いはしませんね。
「無事に綱渡りできるだろうか?」……そんなこと考えてたら墜落死しますよ。
そこに不安の入り込む余地はないのです。
もし地上110階で綱渡りをしたいなら、不安や心配は捨てないといけないでしょうね。
それは何の役にも立ちません。むしろすっごい邪魔になります。
自分のやりたいことに100%集中していれば、不安なんて消えてしまいますよ。
少々厳しいことをいいますが、エゴに振り回されて
「不安不安、毎日不安でどうしようもない!」って人は、自分の人生に集中できていないのですよ。
また、考えてばかりで実際に行動に移していない、とかね。
「安心したい」って気持ちもクセモノです。
恋愛 → 自分が傷つきたくない
仕事 → 自分が失敗したくない
金銭 → 自分のお金を失いたくない
あーあ、そんなに自分が大事ですか?
それでは世界を変えることはできませんなあ。
まあ、いきなり解脱できるかっていうと、そうもできませんよね。
ですから、まずは自分の不安な気持ちをコントロールしてみては?
彼からラインが来なくても、すぐに「浮気だ!」と思うのはやめましょう。
「もし彼が浮気してたら」「もし二股かけられてたら」「もし飽きられたら」……
それらは、自分の「愛されていたい」「彼を失いたくない」という防衛本能から発生した気持ちです。
その思いに振り回されて追撃メールや糾弾行為をしていると、
ちょっとよろしくない結果になってしまいますよ。
しかし、そんなにカンタンにエゴを捨てられるわけもなく……。(つづく)