自分のエゴ(我執)を愛する方法 その2

 

さあ、エゴ話続きです。

 

自分のエゴをコントロールしよう!

しかし、そんなに簡単にエゴが黙るわけもなく……。

 

占いで吉と出た! よしやろう!

……あれ? ぜんぜんうまくいかないんだけど?

あの占い、ほんとに当たってるのかなあ……。

 

うん、占いあるあるですね。

そして「もしうまくいかなかったら」「インチキ占い師に当たったのでは」とモヤモヤしてくるはず。

しかしそれも、エゴの仕業なのです。

 

占いでよい結果が出たからといって、すべてがスムーズに進むわけではないのですよ。

そ、そうなの? そうなんですねえ~。

 

ここんところ、占い師とお客様との間に、かなりの意識のへだたりがあるかと思います。

占いの結果は(最終的には)うまくいくだろうということであって、

道中何が起ころうとも、それは各自で切り抜けてね☆ ってことです。

 

 

さらにこの世の中、試練はてんこもりです。

ダイエットをはじめた日に、家族がシュークリームを買ってきた!

天竺へお経を取りに行こうとしたら、妖怪がわっと襲いかかってきた!

 

まあ、おたおたしないでくださいよ。

もしその試練がなかったとしたら、どうでしょう。

きっとあなたは、これまでと何も変わらない日々を送り、成長できないままだったのでは?

 

この際「試練ウェルカム」ってくらいにまで、悟ってください。

そうすれば、ありとあらゆる困難を乗り越え、偉業を達成できるでしょう。

 

でもでもでも。もしダメだったら?

もしこの試みが無駄に終わったとしたら……?

 

エゴに振り回されていると、プロセスよりも結果を重視するようになります。

最短距離で最高の結果を求め、焦りまくって近視眼的になり、結局はうまくいかなくなってしまいます。

 

 

エゴの定番のセリフとしては「まだ欲しい」「もっともっと」です。

いつもいつも欠乏感をあおり、自分を飢餓の状態におきます。

あれさえ手に入れば……でも今はそうではない……をくり返しています。

 

また、時々「悩み事に淫している」としか言いようのないお客様がいらっしゃいます。

表現するのが難しいのですが「その心配事がなくなれば、この人からは何もなくなってしまうんだろうな……」というような。

心配するのが趣味/生きがい状態です。

 

こういう人は、たとえ大金持ちで皆から愛され健康でも「もし土葬で生き埋めにされたらどうしよう?」とビビりまくるのです。

エゴ(防衛本能)に振り回されすぎですね。

 

エゴの声に従っていれば、ひとまずは安全です。

告白しなければ自分は傷つかない。投資しなければお金はなくならない。旅行に行かなければ道に迷うことはない。

現状維持を選択することによって、自分を守っているのです。

生物の生存本能としては「正しい」のですが、それでは限界を越えることはできません。

 

 

ありとあらゆる希望・願望にエゴはつきものです。

あなたが何か願いを抱いたなら、それと同時にエゴの声がわっと襲いかかってくるでしょう。

そして不安、恐怖、自己否定など、ありとあらゆる声が聞こえてきます。

願望成就するためには、それらの敵を打ち倒さねばなりません。

 

じゃあ、その「声」は誰のものなのでしょうか?

 

はい、エゴとはあなた自身です。

真の敵とは、いつでもあなた自身なのです。

 

あなたの周りには、たくさんの試練があるように思えるかもしれません。

しかしそれは、自分の中にあるエゴの表出なのです。

 

蓮は、泥中で清らかな花を咲かせます。そのことから、解脱のシンボルとされています。

泥(欲望)のないところに蓮は咲かないのです。

 

欲望もエゴも、理由があって存在しています。

仏陀にはマーラ(魔神)が、キリストには悪魔が必要だったのと同じです。

 

あなたの願望と恐怖、次々とやってくる試練は、結果としてあなたに成長をもたらしてくれます。

もしあなたが本願を叶えたなら、その時あなたは、自分のエゴを心から愛することができるでしょう。

 

あなたも、エゴに打ち勝ってくださいね~。

それではまた!

 

自分のエゴ(我執)を愛する方法 その1