人生でくり返されるパターン(トラウマの再上演)はなぜ起こるのか?

今日は、心理学上の大問題を取り扱いましょう。

まあ、こんな場末の占い師に解決できる問題だとは思いませんけど。

 

人生でくり返されるパターン(トラウマの再上演・反復強迫・再演)はなぜ起こるのか?

どういうことかというと。

 

【常に同じタイプの人と巡り合ってしまう】

付き合う男性が、ことごとくアル中で暴力をふるう、とか。
そして「この人なら!」と思って結婚した人も、結婚後に酒に溺れるようになったとか……。

 

【自分からトラブルに飛び込んでいく】

女性が性犯罪被害を受けたあと、自分から出会い系サイトに登録して、ヤバい男性と知り合い、またもや性被害を受けるとか。

 

【誰が相手でも、特定のパターンが発生する】

宗教に勧誘されやすい、痴漢に遭いやすい、いつも話を聞いてもらえない、喫茶店では必ず自分だけ注文ミスされる……。

 

もう「呪い」としか言えない現象です。

これ、ほんとに不思議ですよねえ。

 

心理学の分野でもいろいろ言われています。

・死への欲動だ、とか

・もともと自我が弱く、悪人をはねつけることができないのだ、とか、

・自分の過去を克服したいがために、自らその状況を引き寄せているのだ、とか。

 

私が思いつくのは……。

 

・古い時代の防衛反応が残っている。

過去、被害者は大きなトラウマを与えられた。加害者と似たタイプの人を見ると「この人の機嫌を損ねてはいけない!」などと、妙にへりくだった態度をとる。そのせいで、人間関係がゆがんでいく。

 

・実は自分は、加害者を愛している。

過去自分は、親兄弟から迷惑をかけられていた。だが、自分は家族を愛している。その迷惑な加害者は、実は自分が愛している人の「代理」である。そのために迷惑な人をひきつけている。

 

・自分の成功パターンにこだわっている。

自分は、そのトラウマで死ぬような思いをした。だが、とにかく生き残った。「生き残る=生命にとっての成功」だ。自分にとっての成功パターンをくり返している。

 

・未知の天国より、よく知った地獄。

これまであまりにも悲惨な状況にいて、自分にとっては「地獄=なじみのある場所」となっている。知らない天国より、よく知った地獄にいたい。陰惨でつらい状況のほうが、自分にとっての「安心」なのかもしれない。

 

・他人から植え付けられた禁止令。

自分は○○をしてはいけない。××をするべきだ! と、心の奥深くに刻印されている。その禁止令が「自分はいつも犠牲者でなければならない」といったものだったら……。

 

・自傷行為としての再演。

自分を傷つけたいという衝動がある。リストカットする代わりに、自ら進んでトラウマ被害を受けている。

 

・潜在意識のなかの価値判断が狂ってる。

「トラウマによって悲惨な状況になる→みんなが同情してくれる→だから被害に遭おう」とか。

 

・自罰としてのトラウマ体験。

その人は、とにかく自分が悪いと思っている。「被害に遭った自分が悪いんだ。加害者を怒らせてしまった自分が悪いんだ。だから悪い自分は罰されるべきなんだ」という自罰感情からのトラウマ体験。

 

・謎解きへの欲望。

なぜ自分はこのような理不尽な目にあったのか? その謎を解き明かしたくて、同じ状況を再現する。

 

・自分が抑圧した怒りを、他人から返されている。

その人自身が、ものすごい怒りとか、憎しみを抱えている。けれど、その気持ちを完全に抑圧している。「牧師の子どもは非行に走る」という話を聞いたことはありませんか? 自分がないものとして封印した怒りが、他者を通して表現されている。

 

・ぜんぜん違う問題のカモフラージュのため。

その人にとって、とてつもなく恐ろしいもの「X」がある。それは再演の内容とは、ほとんど関係がない。それを避けるためには何でもする。そのXのことを考えるくらいだったら、呪いのような再演を演じ続けているほうがマシである。

 

・自分が加害者になるパターン。

これが最も恐ろしい再演パターンです。自分がトラウマを受けた状況を、そっくりそのまま、無関係な人にぶつけます。この場合だと「自分は加害者になった。もう無力ではない。状況をコントロールできる力を手に入れた」と思うことができるのかもしれません。

 

おやおや、すごい長文になりましたね。

まあ「何か、自分のなかに抑圧された気持ちがある」ということは共通しているでしょう。

 

そのパターンってのは、あなたの中の癒やされてない気持ちが出してるサインなのかもね~。

その状況の中に「あなたが見失ったあなた」がいるってことなんじゃないの~。

その心を癒やせば、パターンは終息するでしょう。

 

とはいっても……。

無意識は無意識だからこそ、見えないのです。

また、なぜ抑圧したのかというと、それを見るなんて死んでもイヤ、だからです。

 

パターンを解消するためには、その「死んでも見たくないもの」を見て、恐怖に打ち克つ必要がある……。

 

 

うーん、まあ、カウンセラーさんとがんばってください。

(投げっぱなし!)

恐れの克服によいフラワーエッセンスは「ロックローズ」だそうです。