【解決編1】虚言癖の人が現れる理由は……
問い「私が親しくなるのは、虚言癖の人ばかり。なぜでしょう?」
回答「虚言癖の人に対する、なんらかの大きな感情があるんじゃないですかね~」
Aさんは、ノートに「自分の気持ちを感情に任せるがままに書く」というやり方で、ご自分の心を見つめていったそうです。
➡ 「ノートに自分の気持ちを書く」これが最も簡単な瞑想法です。
安いノートに、字が汚くてもいいから、とにかく思いつくことを片っ端から書くのです。
「あいつがむかつく」とか、「そろそろトイレットペーパーが切れそう」など、なんでもいいから書きだしていきます。
何ページも、何ページも、ですよ。
そのうちに「フッ」と、自分の意外な本心に気づきます。
ノートを閉じて、他のことをしている間に、気づきがやってくるかもしれません。
「なんで」って~?
自動筆記状態に近いものをつくりだしているからじゃないですか?
知らんけど。
まあとにかく、自分の本音を知るには良い方法だってことですよ。
最初Aさんは「虚言癖の人? 幼馴染のお友達のアッコちゃんかなあ」くらいだったのですが……。
・虚言癖の人といえば?
友達、同僚、そして母
・虚言の人に思うこと
友達、同僚に対して→嘘ばっかりついて進歩のない人達だなぁ。でも楽しいし一緒にいると楽。
母に対して→恨みと怒りと悲しみ
Aさんのお母さんは、夫婦仲が悪く「いついつになったら離婚するわ」と言いつつ、ず~っと離婚しなかったそうです。
Aさんは、そこを「嘘」と認識しているわけです。
娘に離婚を望まれるくらいの父親なので、当然、Aさんはそのとばっちりを受け続けるわけで……。
さて、なぜ虚言癖の人たちが寄ってくるのかに話を戻しましょう。
寄ってくるというか、Aさんが優しくしているせいもありますよね。
なぜAさんはその人たちに優しくするのか?
・虚言癖の人=かまってもらいたい寂しい人。
わたしが母にそうしてほしかったように優しくしてあげた。
わたしが相手にそうしてあげることで自分を満たそうとしていたから。
そしてAさんのなかでは「母=虚言癖」となっている。
つまり、虚言癖の人は「さみしい自分」の代理であり、「嘘をつき続けた母親」の代理なのです。
しかし母親とうまくいかなかったように、虚言癖の人となんて、うまくいくわけはないので……。
「虚言癖で嘘つきの人って、基本的に友だちいないんですよね。
相手からは、一緒にいると喜ばれるんです。
で、虚言癖って治らないんですよね。
だから、彼ら彼女らは、いつまでたっても一人ぼっち。
私を見捨てて、よそへ行く心配はないんですよ。
でも一緒にいても進歩がないし、心から信頼できないから、
一定以上には仲良くなれないし、しばらくすると縁を切ってしまいます」
どうですか。
これが人生のパターンです。
最初の質問を見てもらえばわかりますが「なぜかわたしが親しくなる友人や同僚は虚言癖がある」と、自分ではまったく意味がわからない状況でしたよね。
ふつうの人は、自分がどういうパターンを抱いているのかも自覚していないし、なぜそのパターンが生まれるのか、考えてみたこともないでしょう。
心理学では「人生脚本」とか「再演」という用語で語られています。
これはAさんオリジナルの人生脚本だと思いますが「母親がいつも虚言癖の人たちとつるんでいたから」と、親の人生脚本を、そっくりそのままマネるようなケースもあります。
その場合は、目の前の人だけを見ていてもわからないですね~。
まあとにかく、これでAさんは大きな気づきを得られました。
もう虚言癖の人たちを引き寄せることはないでしょう……おや?
つづく。