夢を叶えるリスク(2) ~成功する恐怖ってなに?~
1 「成功する恐怖」ってなに?
はい、これ聞いたことありますか?
「ビッグに成功するのに、なんの恐怖心があるの?」
意味わからないですよね~。
もしあなたが本当に年収一億円になったとしたらどうでしょう。
今までの人間関係はガラリと変わり、友人知人、親戚縁者から、たかられるかもしれません。
そのため、「自分にはこんなことはできない」と冷静に判断したつもりになって、結局は現状維持を選ぶとか……。
また目の前にイケメンの年下男子が現れて「付き合ってください!」といわれたなら?
「自分にはそんな価値がない」と思って、お断りしちゃったりするかもしれません。
(これをリアルでやった人を知ってます)
こちらが良い例ですね。
「念願の英語スクールを設立したぞ! でも全部自分の責任だからこわくなった」という。
そして英語スクールを立ち上げ、その夢が叶った。けれど初めての生徒さんができたとき、うれしい反面ものすごく怖くなった。いままで誰かの元で働いているときとは比べ物にならないくらいの恐怖を感じた。なぜなら、自分でやると言う事は全て自分の責任だからだ。
多くの人は失敗を恐れているようにみえますが、そうではなく、
本当は「成功しちゃったらどうしよう」=「自分にはそんな能力・価値・魅力があるのか?」と自己不信に陥っているのかもしれません。
また叶ったら叶ったで「後輩に追い抜かれたくない! 今の立場を絶対に守るぞ!」と転落への恐怖を抱いたりします。
つまりここでは自分を信じる力を試されているわけですね。
いざという時、びびらないようにしましょう。
2 戦うべき相手は誰だ? それは自分です。
今まで「〇〇になりたい」系の相談を鑑定して思うのは、メンタルがほぼ9割ってことですね。
スポーツ選手を見てると、それがよくわかります。
単純に才能がある/ないでわけられるものじゃないですよ。
夢を叶えるためには、その人自身が最も恐れているものと戦わなければなりません。
自尊感情が低いため、すぐに「自分にはできない」と言い出したり、
他人からの評価を気にしすぎる性格のためチャレンジできなかったり、
欲しい物を欲しいといわないことが、奥ゆかしくて良いことだと思っていたり……。
夢を叶えようと頑張っていると、自分の中のさまざまな敵を発見してしまいます。
迷い、不安、猜疑、嫉妬、不信、自信喪失、自分にダメ出し、自己卑下……。
それはトラウマ由来だったり、根深い認知の歪みが原因となってたりします。
「一生清らかな心でいたい」と願うならば、夢なんて抱かない方がいいですね。
自分(の中のドロドロしたもの)と戦うのは大変なんです。
だけど好きなことをしたい!
超能力者アンドレイ・リッジウェイは『スピリチュアル・レッスン (PHP文庫)』で、それを「エッジ」と表現しています。
「自分の限界を超克する、乗り越える価値のあるもの」という意味です。
そういう気持ちがなくっちゃあ、人生面白くないですよね。
まあとにかく、上昇への意志を抱くところ、常に不安と恐怖アリ、ということですね。
夢について悩むあなたは、自分の恐怖心にがんじがらめになっているだけもしれません。
さあ、今あなたの夢はどんなところにきていますか?
そしてどういう敵と戦っていますか?
続きます。