夢はどうしてかなわないの? (こころのえ?ほん)

 

はい、どうもー。黄玉です。

今日は「夢をかなえる方法」についての絵本をご紹介します。

 

でもこの絵本、タイトルが「どうしてかなわないの?」と叶わないこと前提ですよね。

少年少女のための絵本なのに。

そのワケは……。

 

登場人物は三人の子どもたち。

それぞれ野球選手になりたーい、パティシェになりたーい、昆虫学者になりたーい、と言っています。

 

だけど、夢を叶えるためにはさまざまな敵を倒さなければなりません。

 

新しいことをはじめようとした子どもたちに、

ショーキョク(敵キャラ)が「どうせうまくいかないよー」とささやきます。

 

これが夢への第一歩です。

三人はがんばってショーキョクを倒します。

やった、ゆうきの力を手に入れたぞ! 初チャレンジ成功だ!

 

……と、この絵本がすごいのはここからです。

 

 

思春期を迎えた三人は、それぞれの夢に対して迷いが生まれてきます。

 

昆虫学者になりたかったメガネくんは、ボロボロに壊れた夢の世界で、だらだらスマホをいじってます。

かたわらには『どりょくしない生き方』『夢はかなう! のウソ』という本……。

 

夢がない。これはわるいことではありません。

ただ、夢がなくなったとき、世の中にあふれている、こんなことばを信じてしまうことがあります。

「夢なんて、どうせかなわない」

「がかばったって、むだだ」

これらのことばを信じたとき、こわれた夢の世界に住む悪魔、クーキョがやってきます。

 

さあ、メガネ君はどうやってその悪魔を打ち倒すのでしょうか?!

 

 

でも、これは単純な「努力すれば叶う」系の絵本じゃないですよ。

少年少女の結末がヒジョーにリアル!

 

1 一応夢は叶えたけど、他にやりたいことができた。

2 夢は叶わなかったけど、他のことに全力投球している。

3 いろいろ挫折を経験したけど、初期の夢に近い仕事に就いている。

 

特に、このメガネ君は現実的です。

昆虫学者になりたい → 挫折 → 科学者になりたい → 挫折 → 子供向けの科学雑誌の編集者になった

こういう人、ふつうにいそうですよね。

 

ラストでは、「夢はどうしてかなわないの?」と、叶わないこと前提のタイトルの意味がわかります。

 

夢がかなった人、かなわなかった人、さまざまですが、

新しい夢に向かってどりょくり道を進んでいることは、3人とも同じです。

そう、夢はおわりません。

「なりたい自分」はいつも未来にあります。

だから、夢がかなうことはない。

人は、だれもが夢のとちゅうなのです。

 

この絵本のいいところは、プロセス重視だってことですね。

 

結果を出した、出さないの話じゃなく、

夢に向かう途中で得た「心の力」がとっても大切なんだよ、ってお話です。

 

卒業文集に「野球選手になる!」と書いて、そのままメジャーリーグ入りになる人ばっかじゃないっていうことですよ。

 

今後の人生に迷う、大人のアナタにこそオススメ!

よかったら読んでみてくださいね。

ではまた~。