実占のコツ28 占いで出た卦を教えてください
アップしていなかった記事でもあげていきましょうか。
鑑定にこられるお客様の中には「自分でも易をやっている、習っている」という方がいらっしゃいます。
そういう方は「占いで出た卦を教えてください」とおっしゃいます。
OKOK、もちろんいいですよ。
と、なんでも伝えてたんですが……まあ、これにも良し悪しがありますな。
メリットは「易への興味が増す」とか「勉強になる」でしょうが、デメリットもあります。
💡 デメリット1「勝手に自己判断」
「○○の卦が出たから、なんとかですよね?」
「いえ、この場合は違います」
「なんでですか? 普通、○○の卦は吉ですよね?」
個人鑑定って、ぜんぶオーダーメイドで、教科書通りの鑑定するわけじゃないんですよね。
そもそも占いって、極めれば極めるほど「なんでその読みになるの?」となることが増えてきます。
💡 デメリット2「疑い深くなる」
「なんとかの卦が出て、吉の結果になるっていわれたけど、この本にも、あのサイトにも凶って書いてた。
もしかして、あの易者は単にサービストークをしたのでは……!」
いや~、それはないですね。安心してください。
「私の頭髪の未来はどうなりますか?」と占って、山地剥が出たら、
「遅かれ早かれ、脱毛するでしょう。ただ、頭頂部だけにわずかに残るかもしれません」と無慈悲に言うような人間です。
💡 デメリット3「別の先生と比べる」
「この前占ってもらった卦、B先生は凶と書いてたんですけど」
「そりゃ、別の先生ですからねえ」
同じ易者でも、A先生とB先生はまったく違います。
正反対の解釈をすることもあります。
だってすべてはケースバイケースなんですから。
ここまで書いて気づいたんですが、どうもお客様は「出た卦」が重要だと思っているのですかね?
プロなら、間違いのない卦を出せると?
正しい卦を出すのは、誰でもできます!
重要なのは「解釈」ですよ。
皆さまが鑑定料金を払って何を買っているのかというと、出た卦の「解釈」です。
占いを聞く時は「卦」より「解釈」に耳を傾けてみられてはどうでしょうか。
で「この人は、この卦にこういう解釈をするんだな~」と思ってください。
卦を伝える時は、こんな注意書きでも入れておけばよかったですね。
・この卦の解釈は、黄玉独自のものであり、既存の解釈に当てはまらない場合があります。
もし卦の解釈にご不明な点があれば、なんでもご質問ください。
……とかね!


