アレッポ石けんと易経と私

どうもー、黄玉です。

今日はなんてことないエッセイを。

 

私は昔から、アレッポの石けんを愛用していました。

ロフトに置いてある、レンガみたいな茶色いオリーブ石けんですね。

古代からシリアで製造されていました。

 

日本に入ってきて、すぐ使いはじめたんじゃないですかね。

アレッポの石鹸(会社名)が創業したのが、1994年だそうです。

 

この石けんを初めて知った時の宣伝広告に、こんなものがありました。

「あるフランス人女性がシリアを訪れて、アレッポ石けんを愛用するようになった。彼女はフランスへ帰る時、アレッポ石けんを一生分買いだめしていった」

 

いや~、気持ちわかりますよ。

私も一般的な石けんはぜんぜん合わないので。

 

そんなわけで、私はアレッポ石けん一筋に生きてきました。

晴れの日も雨の日も、うれしい時もつらい時も、常にアレッポの石けんを使ってました。

 

シリア内戦で品薄になった時は「あの女性のように、一生分買いだめしておけば良かった」と悔やみました。

これまで私が使ってきたレンガ石けんは、きっと六畳間を埋め尽くすくらいにはあったでしょう。

 

 

しかし半年前くらいから、黒ニキビが出るようになってしまいました。

あ~、なんということでしょう!

いくつになろうが、吹き出物なんてめちゃめちゃイヤですよ。

 

う~ん、クレンジングが悪いのかなあ?→いろいろ変えても変化なし。

 

――と、ロフトには別の石けんも置いてます。

アルガンオイル入りの石けんです。

同じ自然派系石けんですが、こちらは白色タイプです。

 

まあ、たまには別の石けんを使ってみようか……。

似たような自然派系石けんだし、トラブルが起こる可能性は低いだろう……。

 

――すると。

使った翌日の朝。黒ニキビがうすくなってます。

三日目の朝。完全に黒ニキビがなくなりました。

 

黒ニキビって、こんなに短期間に治るのか!?

単に汚れがたまってただけ!?

 

石けんそれ自体は、何も変わっていない。

しかし長年月の間に、私の肌質が変化したのでしょう。

 

そしてうら若き少女の日に「一生使い続けるだろう」と思ったアレッポ石けんに、とうとうお別れを告げる時がやってきたのです。

 

 

易経とは、変化の書です。

物事が変化する法則を伝えてくれています。

 

アレッポ石けんは、1000年以上続いた、伝統石けんです。こちらは不変。

ですが、自分の2~30年先の肌質の変化なんて、とても読みきれるものではないです。

 

あのフランス人女性は、ほんとに一生分使いきったんでしょうか?

お肌の曲がり角を迎えて、私みたいに「あちゃ~……」となっていたのでは?

 

だから、一生分の石けんの買いだめはオススメできない……ではなく!

「変わらないものは何もない」ということです。

 

易経で言ってるのは、ただそのことだけです。

開店があれば、閉店があるもの。肌質だって変化します。

物事が移り変わりゆくのは仕方ないですね。

 

このサイトは次のハロウィンでいったん閉店しますが、それも必然の出来事なのです。

またご縁があれば、いつかお会いしましょうね~。

 

 

💡 この記事は決してアレッポ石けんを貶めるためのものではなくて、

(それまで30年近く、石けん由来の肌トラブルはなかったわけですし)

「どんなに良い石けんでも、肌質の変化には逆らえない」ということを眼目とした記事です。

 

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https://aleppo-shokunin.shop/

日本で買うなら、ここがいちばんお安いです。カサブ石けんも売ってます。

 

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