実占のコツ24 「風の時代」についてどう思う?
読者さまからお便りを頂きました。
トランプや兵庫県知事など、リテラシーが低いだけでは済まされない、
ダークな大きなものに巻かれていくようなモヤモヤ、鬱屈した気持ちになるこの頃です。
本をガイドに自分への向き合い方を刷新してみたいです。
ご予約、誠にありがとうございます。
そんなにたいした本かどうかはわかりませんが……。
あ、黄玉さんは”風の時代”とかは感じるのでしょうか。占星術の考えと聞いていますが、ご意見聞かせていただければと存じます。
2020年末に、土地やお金や権力を重視する「地の時代」から、
情報や科学、知識が重視される「風の時代」に移行した……ということですね。
1910年、ハレー彗星がやってくるとき、人類は滅亡すると騒がれました。
1970年代にはノストラダムスの大予言がありました。
アセンションって騒いでたのは、いつ頃でしたっけ。
その次はライオンズゲートでしたよね。マヤ歴がどうのこうのってやつですか。
そして今度は風の時代……。
スピリチュアル業界では、それが良い方向への変化であれ、悪い方向への変化であれ、
「○○の時代がやってくるー!」という商法は、もうほんとに、何千年も前からあります。
最も古いのでは「キリスト復活の日がやってくる」でしょうか?
でも易経は基本的に、世情がどうであるかは、あんまり考慮しないんですね。
昔の中国は、ものすごくハードな社会でした。
人の命は鴻毛(こうもう)のように軽いのです。
今の日本より、はるかに人口が少なく、寿命が短いのに、一日の処刑人数は何倍もあったとか。
市場の近くで、ざくざく人が処刑されてたようです。
民衆側も人権意識ゼロで「おまえ、生贄(いけにえ)になって死ね」といわれたら、「あっ、そーっすか」と淡々と受け入れていたようです。
よくわかんない感覚ですよね。
そんな環境で生まれた占いなので、サバイバルな思想が根底にあるように感じます。
時代や環境が悪いのは当たり前。
そのなかで、自分は、右か左か、どーするんだッ!? ということを占うための占いです。
易「そもそも、良い時代なんてねーよ。
仮にあったとしても、三皇五帝 (さんこうごてい・神話時代の平和だった頃) の昔に終わってるんだよ。
そんなの期待してどーすんだよ」
そんな易占いの影響を受けた私は、
○○の時代がやってくる、みたいなのは、あんまり興味ないですね。
しかしまあ、最近はいろいろな「時代」や「日」がやってきますね。
天赦日って、なんの思想から来てるんでしょうか。
一粒万倍日とか、ひと昔まえはこんなに騒いでなかったですよ。
――でも、そういう日があることは一応知ってるよ!
占星術は時代をマクロ的に見るのが得意な占いなので、
「風の時代」という区分に意味がないとは言わないですよ。
ただ、私は外の状況がどう変わるかには、注目してないですね。
それより、自分の内面を変えた方が確実ですから。