さて『身体はトラウマを記録する』では、現代の精神医学の限界についてハッキリと書かれています。

 

「トラウマを語ればいい」とはいいますが、PTSD症状バリバリの人は、情動脳が活性化しすぎて、トラウマを口にすることができないのです。

また語ったとしても、患者が他人事のように解離していては治療効果は見込めません。

トークセラピーが効くのって、かなり回復してきた頃なのでは?

 

申し訳ないですが、私も現代精神医学でクリティカルな効果を実感したことはないですねえ。

それ関係の本は面白く読んでますけど。

 

私が自殺企図を起こして、母の愛人が院長をしている精神病院に行った時も、閉鎖病棟に薬物を大量投与されてぼやーっと突っ立ってる人が十数人もいるのを見て「うわあ~」とドン引きしただけです。(←何もかもすべてがおかしい空気を感じて頂ければ幸いです)

 

これ2000年代の話ですからね。

武見太郎が「精神病院は牧畜業者」と批判した頃から何も変わっていないようです。

 

 

 

それに、私にふつうのセラピーが効くかどうか?

コークは「セラピーが効きにくい人」というのを調べています。

 

ずっと以前に誰かと一緒にいて安全だと感じた記憶がある人は、大人になっても、日常生活においてであろうが、良いセラピーにおいてであろうが、同調した人間関係が充実すると、その幼いころの愛情が再活性化されうる。だが、愛されている、安全だと感じた記憶が欠けていると、人間の優しさに反応する脳の受容器は、どうしても発達しそこなう可能性がある。p236

 

ジュディス・ハーマンとクリストファー・ベリーと私で行った研究から、子供のころに望まれていないと感じた人や、成長過程で誰にも安心感を抱いた記憶がない人には、従来の精神療法があまり役立たないことがわかった。おそらく、大事にされていると感じた古い痕跡を活性化できないからだろう。p493

 

セラピーが効く人は、もともと愛情/安心たるものが何なのかを知っている人です。

 

安全な世界ってそもそも何? どんなの?

私のように子どもの頃から常にストレスを感じていた人間には、その感覚がわからない……。

私の脳はそれを知りません。

 

それは「悟った感覚を想像してみて! 人類はひとつなの!」といわれるのと似ています。

体験しないとわからないですよ~。

 

これを「治療」するためには、たとえば全盲だった人が光のある世界に適応していくような、多大な努力が必要になるでしょう。

新しい世界のフレームワークが必要なのです。

 

こういう人にコークは「発達性トラウマ」の概念を提唱しています。

簡単にいえば「幼い時に虐待を受けた人は後々、後々問題を起こしやすくなる」ということです。

異常が日常となってるので、脳の警報器が元からメタメタに狂ってるのです。

 

さらに幼少期に虐待された人はいじめられやすいとか、レイプされやすくなるとか、病気になりやすいとか、EMDRが効きにくいとか、散々なことばかり書かれています。

もうやだぁ~、気分が暗くなっちゃいますね。

p140 p243 p420

 

 

じゃあ何が回復のきっかけになったか? となると激・オカルトな方法ですよ。

ある時私はスピリット波動協会の『スピリット波動占い』という本を購入して、読者特典の「あなたの波動をスキャンします」というハガキを送ったのです。

 

なん……だ、その怪しげな本は……。

いやあ、カード系の占いに興味があったもので。

 

後日、郵送で検査結果が送られてきました。

「悪影響を与えるもの」として、「土地の影響」「因縁」「トラウマ」「霊障」などなどの項目が並んでます。

その中で「トラウマ」の項目がとびぬけて悪かったんですよ。

 

「トラウマ……三~四才の頃に風呂場で性虐待されたこと? 学校の帰り道近所のお兄さんに襲われて、母親に訴えたのにスルーされたこと? それとも誘拐未遂事件? いやいや、駅のホームで痴漢に体当たりされたこと?……でも、それがそんなに悪いのかなあ……」と、その時はじめて思いました。

 

バッチリ当たってるじゃん!

 

➡ ちなみになんでこうも犯罪者とのエンカウント率が高いのか?

 

私は何が異常で正常かわからず、常に上位者のご機嫌取りをするようにしつけられています。自他の境界線がボロボロです。

犯罪者がそんなカモを見逃すはずはないでしょう。

 

これが上記にある「被虐待児はいじめられやすい~」というやつです。

両親が離婚してからはかなり改善されましたよ。

 

 

余談ですが、p146のシェリーさんの、顔に笑みを浮かべながらヒドイことをいう母親は、うちの母親とそっくりですね。

 

近所のお兄さんに襲われた時は、通りすがりの人が助けてくれました。

しかし母親は「うふふ~、それってナンパでしょ。びっくりしたんじゃなーい?」と笑って、私の訴えを無視しました。

 

大人になった後、これを追求しても「忘れた、覚えてない」の一点張りです。

「近所の人の証言があるんやで?」というと「完璧な親はいないから~」と言い出しました。

警察へ通報するくらいは最低限度のことだと思いますがねえ。

(未成年は親の同意がないと起訴できない!)

 

さて、私はようやく問題の根っこに目を向けるようになりました。

でも「気づき」だけではまだ足りない。

 

私の身体はストレスホルモンが出っぱなしで、いつでも心身症に悩まされている状態です。

脳を含む身体全体を手当てするためにはどうすればいいのか?

 

それは次の記事で。