こんにちは、黄玉です。

 

ところで皆さま「引き寄せの法則」って知ってますか?

西欧のニューソート系の教えで「自分の思考が現実を作っている。だからできるだけポジティブなことを考えよう!」というものです。

エイブラハム、ナポレオン・ヒル、ロンダ・バーン、ジョセフ・マーフィーあたりの著作が有名ですね。

まあポジティブ思考は悪くないと思いますが……。

 

 

さて、私は前回のことがあってから、ひとまず一本目の歯を治療しました。

はあ~、やれやれ。

とりあえずこれで安心ですね。もう一本の歯はどうしましょうか。

 

しかし、手術から2、3日すると歯茎に異変が起こりました。

何だかニキビのような白いものが出てるし、腫れぼったいし、血がじわーっとにじんでます。

 

こ、これは……。

治療が失敗した? 再感染した? 医療ミスとか? 根管治療のやり直し?

いちばん最悪のケースは「隣の歯の根っこもやられていた」という可能性だ!

そ、それって医療費いくらかかるの?

 

では、このケースを「引き寄せ」にあてはめてみましょう。

 

私は病気を引き寄せたのでしょうか?

いえ、私は100%治ると思っていました。ゴルゴ13を信用するようにドクターを信用していたのですよ。

 

では、私は病によって何らかの心理的メリットを得ているとでも?

たとえば人から注目されたいとか? 自分を罰したいとか? 不幸好きであるとか?

そんなことを思っているつもりはありませんが、潜在意識ではそうなのでしょうか?(←ここがミソですね)

 

えーと、これは健康の大切さを思い知らせるための出来事なのでしょうか?

そんなこともうわかっていますよ。糖分を控えてきちんとブラッシングしてますし。

 

じゃあ、この再発は何らかの啓示なのでしょうか? もしかして歯科医を変える必要があると?

最近はドックスベストセメント、3Mix-MP法、カリソルブなど新しい治療法ができています。それをやってるとこに行くべきだとか?

 

➡ でも前、主治医に聞いたら「ドックスベストセメント~? ごくごく一部でしか行われていない治療法ですよ。予後も良いとは思われません」といってたんですよね。3Mix-MP法は薬剤の安全性がどうとかいう話も聞いたことありますし……。

 

それより何より!

私はいろいろ調べたうえで、最終的にあの歯科医を選んだんですよ。

その時直感にはくもりがなかった! ぜひそうするべきだと思った!

なのにその私の直感が狂っていると? おお、なんということだ! (⇒占い師としてはそこが大問題)

 

 

じゃあ治ってる自分をイメージング~……って、その時私はあるお坊さんのことを思い出しました。

 

その名は河口慧海!

100年くらい前、単身チベットにお経を求めに行った、史上まれにみる聖僧です。

超人的な知力、体力、意志力を兼ね備え、さらに高潔で仁徳あふれるお方です。

著作に『チベット旅行記』『在家仏教』などがあります。詳しくはこちらを。

 

そんな慧海法師は、実はリウマチ持ちなんですね。

関係者の記述にそうありました。

 

病は気から。笑えば免疫力が高まる。ネガティブな想念が病気をひきつけている……。

うんうん、一理あると思いますよ。

明るい心でいようとするのは大切ですよね。

 

だが!

慧海法師ほどの人でも、病気になる時はなるんだ!

そしてそれは慢性病でなかなか治癒しない!

(この人の場合は、衆生の苦しみを理解するため、仏様が病を与えたのかもしれませんが)

 

じゃあ私みたいな凡夫が再感染するのはしょうがないですよね~。

 

だいたい、意志の力のみですべてをコントロールしようなんて傲慢ですよ。

そこには、すべてを「陽」にしたいという無理矢理さが感じられます。

 

とにかく私は再発している。それが事実だ。ならばそれを受け入れるしかない。

 

慧海法師はリウマチを抱えながらも、経典を求めて単身ヒマラヤ山脈を踏破したのです。

私も人生の試練に立ち向かわなければ……!

(恵まれた医療環境の中、比べるのもおこがましいよ)

 

 

「病気にならないと思えばならない」「心頭滅却すれば火もまた涼し」……まあ、一理も二理もあると思いますよ。

心の持ちようと病気は密接な関係があります。プラシーボ効果なんてものもありますしね。

 

しかしそれをすべてに当てはめようとすると無理が出てくるのでは?

 

だって慧海法師は断事観三昧(無我の境地に入り神仏の声を聞くこと)とかできるんですよ。

死にかけた子どもを生き返らせるとか、キリスト並みの奇跡をほいほい起こしてるんですよ。

ヒマラヤ山中でテントもなしに猛吹雪に遭うけど、羊を二匹脇に従えただけで凍傷もなく生き延びてるんですよ。裸足で火の上を歩くどころじゃないってーの。

 

もし意志の力によって肉体をすべてコントロールできるならば、この人が病気なわけありませんよ。

 

そう、心の持ち方は非常に大事です。

でも生まれながらの体質とか、どうにもならない事ってのはありますよね。

いかな高僧といえども、遺伝子がリウマチ発症の原因であればどうしようもありません。

 

病気は気力だけでは治らない。気力だけで治るものは病気ではない。だからなるべく早めに治療と向き合おう。

闘病家・小林昭洋 『誰も教えてくれない病人の生き方』より引用。

 

治らない病気に対して「これは自分の心が原因だ」とだけ思ってしまうと、非常に苦しいことになります。

成功法則・スピリチュアル的な方法でどうにかしようとするより、自分の体質を受け入れ、病気とうまく付き合っていった方がいいんでしょうね。

 

まあ西欧人はもっと理不尽を受け入れた方がいいと思いますね!

「陽」ばかりで固めたものはもろいものです。

 

――― ――― ―――

 

後日。

医「ああ、腫れぼったい感じがして血がにじんでるんですね。ちょっとむずがゆいでしょう」

そう、まさにその通りです! これどうなってるんですか? レントゲンを……。

医「治りかけで潰瘍みたいになってるだけです。何も心配いりません」

……そんな治り方するんですか。どうもお騒がせしました。

 

ありがたやありがたや、これも御仏(みほとけ)のおかげでしょう。

慧海法師に興味のある方は『チベット旅行記』(青空文庫でもあります)を読んでみてね!

ではまた~。