某月某日。

私は市のサイトで「明日のごみ拾いボランティアは雨のため中止です」というお知らせを読んでガッカリしていました。

 

えー、せっかくごみ拾いで開運しようと思ったのに~!

こんな理由で残念がってる人は他にいないでしょう。

 

だって町で一人でごみ拾ってたらおかしく思われるかも~。

せっかく集団にまぎれて運を拾えると思ったのに。

 

まあ、ごみ拾いくらい一人でできます。

他人の目より運気です。

というわけで、マイ火ばさみとごみ袋を持って、散歩がてらごみを拾ってみました。

 

結論からいえば、上記にあるような心配は杞憂でした。

 

だってみんなスマートフォン見てるし。

 

それと「不審者扱いされるかも?」と思ってましたが、何といってもごみ袋と火ばさみ所持ですからね。

もう掃除をしている人以外の何ものでもありません。

 

ぷらぷら歩いて、さて家に帰ろうとすると……。

 

 

とある老人が声をかけてきました。

 

「あのー、すみません。何かの当番で(ごみ拾いを)されてるんですか?」

「いえ、明日のボランティアに参加する予定だったんですけど、それが中止になったので個人的にやってます」

「ふーん、この町はいろんなイベントやってるんですねえ~」

どうもその人は、大阪からやってきたみたいです。だからこういう言い方なのですね。

 

で、そのおじいさんはなぜだか私についてくるんです。

道でも聞きたいのか……?

また「海鮮鍋食べに行こう」とか言い出したら、火ばさみで目ェ突っつきますよ。

 

そしてなぜだか唐突に歯医者の話題です。

 

「最近の人はみんな歯がきれいですねえ。あれどこでやってるんですか?」

「そりゃ歯医者さんでしょう。ホワイトニングとかしてくれますし」

「いやわたしね、今日も大阪の歯医者さんいってきたんですわ。そしたらそこが、ぜんぜん歯ァ見てくれへんねん! 歯の、こう……ぜんぶじゃなくて、治すとこだけしか見やせえへんねん」

「はあ」

「それでね、わたし大阪からここまで20分くらいでしょ。だからここの歯医者さん通ってもええと思うて……」

 

まあ、よい歯医者さんを探してらっしゃるんですか。それはお困りでしょう。(←老人と病人にはすぐ同情する)

通りすがりの人間に尋ねるにしてはヘンなことですが、教えてあげますよ。

 

 

「私のオススメは〇×デンタルクリニックですよ」

「へー、じゃあググりますわ」

 

今って、お年を召した方でも「ググる」とかいうんですね……。

 

「そこって(治療中に)手鏡見せてくれます?」

「ええ、見せてくれますよ」

「そう! 良い歯医者はそうやねん。今日いったとこは全然ダメやわ~。患者に見してくれへん。ええとこって、治療中にも鏡見せてくれますやろ」

「いや、そこは治療の前と後に見せてくれるだけですよ。でも、いったら途中でも見せてくれると思いますよ」

 

ふーん、患者さんって細かいことを気にするんだなぁ~、と思いました。

 

「えーと、ここですか?」

「ええ、そうです。そこの院長先生はいいですよ」

「えらい若い人やねえ~」

「ああ、それはだいぶ昔の写真ですよ(笑)」

「あー、なるほどね! そうですか。どうもありがとうございました」

「いえいえ。それじゃあ~」

 

その方の歯科医選びの一助になれば幸いですね。

 

 

それはそうと、なぜ私は(犯罪者含め)おじいさんに声をかけられやすいのか……?

 

開運法をすれば運気がアップします。

しかしどの運気が伸びるかは、各人によって違います。

 

あのー、まさかもしかしてこれが開運効果なんですか?

異性との出会い運? イベントで出会うといえば初老の人ばっかりですし。

 

つまり私にはジジイ運があると?

そんなものがあってどうしろっていうんですか。結婚に結びつく確率0%でしょう。

 

しかも声をかけてくる内容は、ただ純粋に地元民のオススメ歯科医を知りたいから!!

 

ああ~、この婚活は無理かもしれません。

 

私がどれだけ恋愛/結婚運をあげたとしても、ご老人しか寄ってこないのであれば、

(自分がその運しか持っていないというのであれば!)

実際問題として、結婚は不可能でしょう。

 

まあこれは私にも責任がありますね。

易なんてジジむさい占いをやってますし、膝の軟骨についても語れます。

私がそういう人間だからそういうイベントが発生するのです。

 

じゃあ前向きに「上場企業の名誉会長または顧問、年収2000万」くらいを探しましょう!

それでどうでしょう……か?