7 占い師にとって、占い依存症はカモネギなのか?
さて、占い依存症シリーズの第7回目です。
占い師は、依存症のお客をどのような目で見ているのか?
どうです、ちょっと気になるでしょう。
「占い師にとって、依存のお客はありがたいだろう」と思いますか?
まあ、重度のリピーターですからねえ。
私は少々苦手というか……。
まず単純に、お客様としてのマナーがあまり良くありません。
・値切る! (「5分500円で占って!」といった人もいます。筮竹さばくだけで終わってしまいますよ)
・次に予約があるといったのに時間超過する! (とことんまで聞いてほしい様子)
・「私を幸せにして」「私を救って」といってくる! (それはあなたの仕事です)
まぁ、いろいろなことに余裕がないのでしょうな。
私はどちらかというと、依存系の依頼はお断りする方です。
しかし「今のあなたに占いは必要ないですよ」というのにも時間がかかっちゃって。
これが値上げの一因でもありますね。
「占い師は、お客を依存させてリピーターにさせているのだろう」ですか。
いやあ、それもどうですかねえ。
以前、依存系のお客様が多い占い師に話を聞いたことがあります。
とっても、たーいへんそうでしたよ。
お客様からの電話は、昼夜の別なくかかってきます。
二時間三時間の長電話は当たり前。
その内容は非常にネガティブで、聞くだけでも疲れてしまうものです。
またさらに、未払いがかなりあるそうです。
➡ そこは、後払い制にしています。依存の人には「今すぐ話したい!」というニーズが強くあるので、先払いだと集客できないのでしょう。
一回占って未払いで、「もう一度その占い師と話したい」となった時、はじめて入金する人も珍しくないとか……。
でも、ブラックリストに載せることはしないそうです。
「はーい、前回の支払ってくれたかな~? はい、ありがとう~。じゃあ、今日は何かな?」とサラッと流すそうです。
天使かよ。
その人は「依存させてる」のでしょうか?
いやあ、全力でニーズに応えようとしているだけだと思いますよ。
教訓:どんな商売でも、楽して儲かるなんて話はありません。
いろいろ言いましたが、依存している方を非難しているわけではありませんよ。
精神状態が悪いと、そういった思考になりがちなのでしょう。
それに「お金を払って相談しようとするだけまだマシ」なのです。
日本では「愚痴や不安は他人にぶちまけるべきではない」という意識が薄いようです。
甘え文化だからですかね?
世の中には「自分が愛している者には、際限なく感情をぶつけてもいいのだ」と考える人たちがいます。
💡 恋愛・結婚問題の大半のトラブルは、これ↑に帰着するといってもいいです。
自分より目下の逃げられない人に、自分の不安・鬱憤・モヤモヤをぶつける人はた~くさんいます。
そんな人たちより「自分は占い依存症だ」と自覚しつつ占いをしている方のほうが、よっぽど高級だと思いますね。
そもそも「自分は依存症だ」と自覚することは、大変勇気のいることです。
問題意識があれば、治ったも同然ですよ。
過去あなたは、占いが必要だったのですね。
しかし、依存的な占いの使い方はそろそろ卒業しなければなりません。
すべての答えは自分の中にあります。
またあなたの幸福は、あなたが作り出すしかありません。
自分と和解できた時、あなたの依存症は必ず治るでしょう。
今回で、このシリーズはひとまず終わります。
あなたが、自分の依存心と決別できますように!
Lesson 7
あなたの幸せを実現するために、今自分に何ができますか? それを実行してください。