本屋で出会った気功おばさん
こんにちは! 黄玉です。
今日はひとつ、他愛ない話でも……。
ある日私は、本屋にいきました。
すると雑誌コーナーに、妙な中年女性二人連れがいました。
一人がもう一人の背中と首をはさむようにして、気功? ハンドパワー? で、気を送っているようです。
友だち同士?……気功特集の雑誌を読んで、やっているのでしょうか。
まあいいか。
私が書棚の間をぶらぶらしていると、さっき気を送ってた方の人が声をかけてきました。
「あのー、すみません」
「!」
その時私は、まるで格闘マンガの登場人物のように、ズザッと後ずさってしまいました。
気功してた→声をかけてくる→怪しい宗教の勧誘? と瞬時に連想したのでしょう。
相手も私の過剰反応にびっくりしたようです。
その人は美形で背が高くスラッとしていて、かなり身なりのいい女性です。
タイトルに「おばさん」と書いていますが「セレブマダム」といった方が適当です。
「や、やだわ~。そんなにこわいことしないわよ」
「なんですか」
「いえね、肩こってないかと思って」
「こってません」
私はそういって、脱兎のごとく駆け出しました。
だって外気功(気のパワーを他人に与える)でしょ~?
私とその人との相性が悪かったら、かえって悪影響が出るではないですか。
それにもしかして、反対に気を吸われるかも……。
と、相手より数段オカルティックなことを考えていたからです。
その人からは悪人オーラは感じませんでしたが、詐欺師とは常に身なりがよく、愛想がいいものです。
また占いの世界でもそうなのですが、押し売りをしてくる時点で、たいした能力ではないのですね。
仮に善意100%だとしても、善意だからこそ手に負えない。
そんな未来が予想できたので、さっさとトンズラしてきたというわけです。
それにもっと現実的なことをいうと、ケチャップ詐欺(マスタード・ディップ)のバリエーションかもしれませんよ?
見知らぬ他人に背後を取らせるなんて、ありえないですね。
今後、皆さまもスピリチュアルパワーの押し売りに出会うかもしれませんが、
あまり深入りはしない方がいいと思いますね。
(自分だって怪しい易者のくせに)
ま、まあ、それではまた~!