これって、詐欺電話?
寒い毎日ですねえ。
周りでは風邪が流行っております、皆様もお気をつけください。
さてある時、一本の留守電が入っていました。
「近畿経済産業局の、○○と申します。以前ご回答頂いたアンケートについて、お伺いしたいことがありまして……」
私は折り返し電話をしようと思いましたが、手をとめました。
そんなアンケート、答えたっけ?
お役所を名乗ってるところもアヤシイ。
権威づけのテクニックでしょう。
最寄りのローカル警察局に電話します。
「……という電話がかかってきたんですが、詐欺でしょうか?」
「あー、そのまま放っといて大丈夫ですよ」
あっ、別に調査しないのね。
うーむ、これが詐欺犯人の声なのか。
私は以前電話占いをやっていたことがあり、その時「声から真贋を見極める」練習をしていました。
何て真に迫った演技なのだろう。
この堂々とした話しぶり。罪悪感は微塵もないと思われます。
営業マンのように流暢でなく、やや素人っぽいところも素晴らしい。
彼は役者としてはパーフェクトだ! 百年に一度の天才だ! ブラボー!
……ちょっと気になるな。
一応、その電話番号をネットで検索してみます。
「消費税転嫁対策室」の電話番号でした。
あれ、本物?
こっちから公式の電話にかけて、他の人が出て、その方に取り次いでもらったので、まあ99.9%本物でしょう。
アンケートに答えていたことを失念しておりました。
だって去年の10月のアンケートですよ。そりゃ忘れてしまいますがな。
「このアンケートの通り、何も問題はないですね?」という確認のお電話でした。
というわけで、つつがなく調査は終わりました。
こういうの、ほんとに電話での追跡調査があるんですね。
お役所の方、疑ってすみませんねえ。
でもこれくらいした方がよさげな世の中なので。
こういう、疑り深い占い師の日常でした。
犯人の方、このネタで振り込め詐欺の脚本を書かないでくださいね。
それではまた~。