流水りんこ作品とパワーストーン!
こんにちは~。易者の黄玉です。
いよいよ10月ですね!
今日は流水りんこさんの漫画を取り上げてみようと思います。
インドエッセイ漫画で有名な人ですね。
ところでこの方、かなりの石マニアですね。私にはわかります。
宝石研磨が趣味だし、ネパールでアンモナイトを12kgぶん買うし、鉱物標本店ではダギッシュレイク隕石を探してます。
では今回は『オカルト万華鏡 1巻』の第一話、パワーストーンについて取り上げた回を詳しく見てみましょう~。
えっ、なぜって。
私が石好きで、石のことなら何でも語りたいからですよ。
ここのリンク先では、試し読みでパワーストーンの回がまるまる読めます。要チェックです!
この回のテーマは「パワーストーンの力はあるのかないのか?」です。
それは、あるんじゃないですか?
だって「インド人の旦那さんが5カラットのイエローサファイアを持っている。
でも良いことも悪いことも起こらない」(『インドな日々 2巻』2003年初版)とあったのが、
「インド人の旦那さんが大手術をした翌日、イエローサファイアを紛失してしまった。
身代わりではないだろうか……」(『オカルト万華鏡 1巻』2012年初版)との話に続いているんですから。
けれど『オカルト万華鏡』では、Rさんという方が、けっこうクールな解説をしています。
うーむ。たぶんこのRさんってのは、石を偏愛するタイプじゃありませんね。
気功家として、石は「気をこめる道具」くらいにしか思ってないのでしょう。
そ、それだけじゃない!
石とは会話できたり、何かが宿ったり、予知夢を見せてくれたり、いろいろ楽しいよ。
ただの道具扱いしないでほしい。だって石は生きているんだから!
末期ですね。
私は石にも固有の人格ないしは魂というべきものがあって、どの石にも力はあると思っています。
仮に石に魂があると仮定してみましょうよ。
そうすれば作中にある「ラピスラズリ(大)とラピスラズリ(小)は、同じ石から削って作ったのに、なぜそんなにも性質が違うのか」の答えになりませんか?
削り出して、別個の存在になった時から運命はわかれているんです。
ほら人間だって、兄弟でも性質が違うしー。
石は一個一個まったく違うのです。そして人間との相性も千差万別。
使いようによっては、アレクサンダー大王(と、クリソプレーズ)のように、世界を征服することも夢ではない!
ではなぜ石マニアが最高にハッピーにならないのか?
「そんだったらアタシの人生すべてノープロブレムなハズじゃない!! でもそーじゃないし!!」
それは鉱物コレクションに、金運を取られてるからでしょう。
大変ステキな買いっぷりですからね。
いや、真面目に言うと……。
「使って」ないからでは?
どんな道具も、持ってるだけでは意味がありません。使わなきゃ~。
自分と石の相性を見極めて、その石が自分に何をもたらしてくれるかを知って、用途に応じてその石を使うのです。
大丈夫、石を愛する石マニアならば、きっとできます!
さあ、石の声を聞いてみましょう!
オカルトどっぷり。
まあ普通にしてたらパワーストーンの力なんて、ごくかすかなものですしね。
エカテリーナ女王の琥珀の間だって、「アラ、今日はお肌のつやがいいわ」くらいの美肌効果だけかもしれないし。
でも私はたとえ石に効果がなくても、石は持つと思いますね。
だって石が好きだから。
でも「石自体にはあまり効果がない」と結論づけてしまうと、困っちゃうんじゃないですか。
だってインド占星術の対処法としてエメラルドと珊瑚を買っちゃってるのに~?(『オカルト万華鏡 2巻』)
インド占星術では、不運回避のため「この宝石を身につけなさい」とオススメすることがあります。
占い師と宝石商が結託すれば鴨ネギな商法……いえ、何でもありません。
ちなみにこのコマ中の「常に肌に触れているように」というのは、けっこう大事。
できるだけ石をニギニギしていましょう。
また自分が「よく手に取る石=自分にとって相性のよい石」です。
仮にOリングで相性が悪いと出ても、それは「現時点での相性」です。
何年後かには相性がよくなるかもしれませんよ!
インドの9ストーンの話や、呪われたサファイアの話も楽しいです。(『インドな日々 2巻』)
宝石研磨職人が怪異に遭う話もありますが、幽霊屋敷ネタです。
惜しい! これで宝石のエピソードだったら完璧なのに!(『オカルト万華鏡 1巻』)
こんなふうに、流水りんこ作品には、あちこちに石のエピソードが出てくるのですが、
一冊まるまる「石+オカルト」の本はないようです。
怪しげで電波でオカルティックな石漫画をもっと読みたい!
そういうコミックを描いてください! というのが、今回言いたかったことです。
ちなみにこの『オカルト万華鏡』の5巻には、うらうれ君の大石先生が登場します。
窓開け開運法でこの仕事の依頼が来て、それが後にコミックスにまとめられたそうです。
こういう経緯を知っていると、さらに楽しめますね。
※写真はイメージです。