易者の私がタロット占いをやめた理由
はい、毎度どうも。易者の黄玉です。
もうすぐ梅雨明けかと思いますが、いかがお過ごしでしょうか?
ところで、最近の「よく読まれている記事」ランキングは何なんでしょう。
ここは易者ブログなのに、どうして「イーチン・タロット」の記事がいちばん人気あるんですか?
まったく、タロットタロットと……。
みんな、そんなにタロットが好きか! 魔女っ子がいいのか!
それでは、これからしばらくタロットの話をしていきましょうか。
(1)占ってみてわかった、易とタロットの違い
私が最初に占いにふれたのは、タロットからです。
そこから卜占(偶然性を利用した占い)全般に興味を持つようになり、易もやりはじめました。
しかし勉強していくうちに「易とタロットでは、出てくる答えに違いがある」と感じるようになりました。
易は、ダメならダメ、GOならGOと、答えがスパッと出てきます。
そして、問題解決策が大きくクローズアップされます。
タロットは、お客様の心理状態を掘り下げるのに向いています。
「あなたはあの時こう思ったんですね。だから○○したんですね」と、カウンセリング的な使い方ができます。
それから答えが「やわらかい」ですね。
易が「ダメでしょ」というところを「がんばってみて!」といったりします。
(2)タロットと易の有効期間の違い
また、タロットと易を併用しているうちに「占える期間の長さ」が大きく違うと気づきました。
私がタロットを使うと、短期間のことしかわからないんですよね。
せいぜい三ヶ月~一年とか。
銃に例えると、正確に的に当たるが、飛距離が短すぎる感じ。
このタロットの有効期間の短さというのは、
第035回『隈本健一の占い夜話』対談鎗田宗准先生① 11:26~
でもふれられているので、私だけの感想ではないと思います。
💡 注意 タロットで数年先を占える人もいます。私の場合はこうだった、ということです。
では易はどうなのかというと、年単位で長期的に占えます。
問題の対策や訓示もクリアーに出てくるので、かなり使えます。
銃でいうと、スナイパー向けの遠距離狙撃銃ですね。
しかし、最終的な結末だけがポンと出てくるので、鑑定中のお客様の反応はあまりよくないです。
「え~、ほんとにそんなふうになるの?」「ピンとこない」とか。
また、易はすごく高いところからアドバイスをくれるので、その答えにすぐには共感できません。
易では、ある程度時間が経ってから「ああ、そういうことだったのか」とわかるケースが多いです。
そしてこの「射程距離の違い」のせいで、答えが真逆になってしまうこともあります。
短期的には○、長期的には×の問題だと、易とタロットで正反対の結果が出てしまうのです。
これはいかんでしょ。なので、現在は併用はスッパリやめてます。
➡ 書いてて気づきましたが、現在の占いビジネスにおいて、
易の最大の問題点は「共感性の低さ」ですね。
「そうそう、そうなの! わかる~」「私のことをわかってもらえた!」と、情緒に訴える面が薄いのです。
特に女性のお客様は、占いにそれを求めますからね。
でもですね「共感できる=今の自分と同レベル」ってことです。
ほんとに、ずっとそのままでいいですか……?
今とはまったく違う見地からの答えがほしい場合に、易はオススメです。
(3)だから私は易を選びます
その他、易とタロットとではさまざまな違いがあります。
まず「タロットはカードの浄化がめんどい」のです。
いきなり「浄化」って、何よそのオカルトワード?
タロットを連続して使ってると、カードに「何か」が溜まってくるのです。
それを定期的に落とさないと、カードが疲れて(擬人的な表現)占い結果がブレてしまいます。
これがけっこう面倒なんですよね。天日干しにするわけにはいきませんし。
カードを天日干しにすると、何かは抜けますが、カードが反って使いものにならなくなります……。
ええ、やったことがあるんですよ。普通にセージ使えばよかった。
でも、易の場合はめちゃくちゃお手軽です。
筮竹を「いーち、にーい」と、五十まで数えればOKです。それでメンテ完了です。
あと、タロットが陰か陽かといえば、陰ですね。間違いなく。
気分が沈んでいる時は使いたくありません。
それとタロットは、カードの絵柄、種類によって占断がかなり左右されます。
「私はこのタロットでなきゃダメ!」というタロットが、絶版になったりしたらどうするんでしょう。
💡 実際にそういう占い師の方はいます。新品をいくつか買いだめしているようです。
占いで「便利、早い、使いやすい」を追求していくと、易になりました。
だってカードを広げる場所もいらないもんね。
それに、もし私が自分を占うとしたら、易しかありません。
なぜならタロットは、その場の現状分析と近い未来は完璧ですが、
「人生全般を通じて、今どうすればよいのか」という、深い問いかけには向いてないからです。
答えがふわっとしすぎているのです。あいまいというか。
私としては、易の方が信頼できますね。シャープでクリアな答えがほしい時は、易で決まりです。
というわけで皆さま、タロットもいいですが、たまには易のことも思い出してくださいね!
だてに昔から残っているわけではありませんよ。
それではまた~。