3 パワーストーンをゴミ箱に捨てずに処分する方法 譲る
その2「譲る、寄付、無料引取り」
ハッキリいって、一般人に石の価値はわかりません。
観賞用の置石を譲ったとしても、大事にしてくれる可能性は限りなく低いでしょう。
それなら、コレクター仲間に譲れば……。
しかし! あなた(鉱物、パワストマニアを想定)にも身に覚えがあるはず。
コレクターというのは、自分の興味がある物以外は大事にしないのです。
鉱物マニアにアゼツライトを譲っても「汚い石英」です。
逆にパワストマニアに手稲石をプレゼントしても「ピンとこない」でしょう。
譲る場合は、相手の趣味をリサーチすることが不可欠です。
「○○石いらない?」と直接聞いてみましょう。
学術的に大変貴重なコレクションがあるなら、大学や研究機関に寄付するのもいいかもしれません。
例えば、岩石標本や人工宝石コレクションなど。
(市場価値がまったくない、ともいう)
ただ、ろくろく整理もされず、倉庫の隅で朽ち果てるという可能性もあります。
そうしたことも覚悟しておく必要があるでしょう。
青少年活動ネットワーク(名古屋、えこぽけっと)では、
子供向けおもちゃの寄付品を募っています。
その中で「星の砂・きれいでかわいい小石・めずらしい小石・化石・隕石・月の石・火星の石・金星の石・岩石標本・余ったビーズ」を募集しています。
隕石を寄付したい方は、是非こちらへどうぞ!
そして無料引取りです。
何でもいいからとにかく石を減らしたい人向け。
ヒラオカ宝石ではパワーストーン供養なるものをやっています。
他店購入品を受け付けてくれるのが良心的。
クーポンやDMが送られてきそうですが……。
つぐこみねらるずでは、石の引き取りをやっています。
いわく付きでもOKらしいです。
しかし買う側としては、いわく付きの石を販売されるんじゃないのか? と少し心配になりました。
これらの方法を取った場合、石の行く末をアレコレ気にしてはいけません。
解脱しましょう!
石に執着を抱いても何にもなりません。
我々(マニア)の寿命は有限です。どうせ死ぬ時にはみんな手放すのです。
あの木内石亭コレクションでさえ、散逸してしまいました。
自分の人生を彩ってくれたことを感謝して、お別れを告げましょう。
「価値がわからない家族に、部屋一つぶんの標本箱ぜんぶ丸投げ」
これだけはしないようにしてください。
家族の立場からすると、これは迷惑極まりないです。
「コレクションを子どもに継がせたい」 エゴです。
「きっと大切にしてくれるよ」 甘えです。
「自分が死んでも、絶対に売ってはいけない」 執着です。
子孫だって、自分の好きなものを集めたいのです。
先祖の物欲の後始末をするために生まれてきたわけではありません。
コレクターなら、自分のコレクションの始末をつけてからお亡くなりください。
なんだよ、冷たい言い方だな~!
おまえだってコレクターじゃないのかよ?
大変きつい言い方になってしまいましたね。
しかしこれは、家族の立場になってみればわかります。
意味不明なガラクタをただただ「大事にしろ」「取っておけ」といわれることのうっとうしさ……。
私もコレクター気質ですが、わがままなコレクター(家族)にはほとほと困らされました。
うむ、私はその家族の姿を見て、自分のコレクションを処分したいと思ったのでしょう。
「物には執着したくないな」とつくづく感じました。
コレクション大いに結構!
ですが、度を越した執着心は持たないようにしましょうね。
次は最終手段「捨てる」です。