八卦の解説 【6】坎(かん)水(すい)

64掛A05

 

これは、坎(かん)といいます。です。

Q じゃあ「恵みの水」というイメージで、いい意味なんでしょ。

A 全然違います。争い、トラブル、神経衰弱などを表します。

 

みなも

まあ、水といったら普通よさげな感じを抱きますよね。こんなの。

 

氷の湖

しかしここの水は、沼地・冷たい水・自然の厳しさ・氷などを表すのです。

 

これはナゼかというと、中国では昔から治水にとても苦労してきました。

黄河の氾濫ですね。

河川=恵みを与えてくれるもの ではなくて、

河川=制御して、脅威を防がなければならないもの だったのです。

そんなわけで、ややネガティブな意味合いに偏っています。

 

・よい意味合い

感情、細やかな気配り、繊細な心づかい。

 

・わるい意味合い

嫉妬、策略、神経衰弱、取り越し苦労、心配しすぎ。

困難、不安、なかなか抜け出せない苦労。グズグズ悩んでいて行動に移せない。

下半身の病気、泌尿器系のトラブルなど。冷え性も含む。

 

悪い意味多すぎじゃない?

まあそれでも水は水なので、他の八卦との組み合わせによって、よい意味合いにもなります。

水風井とか水地比とか。