はい、「吊るし人」です。そのまま吊られています。

でも、顔は別に苦しそうではありません。

そして足を妙な形(十字架)に組んでいます。つまりキリストってことかしら?

 

実はこの男の人は、自ら望んでこうされているのです。

その証拠に、顔のまわりには後光が差し、吊るされた木には緑が芽吹いています。

この人は「今のこの受難が、いつか別の形で再生する」と知っているのです。

一般に忍耐、試練、献身を表します。

 

タロット自体にはこういう崇高な意味がありますが、

現実社会では「磔刑を受けるキリスト」のような場面はほとんどありません。

 

もっとストレートに拘束、我慢、束縛を表します。

「あ~、仕事いやだな、やめてー!」と言ってる人は、たいていこのカードを引きます。

そのまんま拘束されているわけですね。

 

しかし、すべての仕事というものは、自ら望んでやっているものです。(タコ部屋でもない限りは)

それはこの吊るし人と同じです。

 

そして幸い、今の試練はいつか報われます。

金銭的な報酬、あるいはスキルの習得が可能でしょう。

ですから、このカードを引いたら「この苦しみは何かの役に立つんだ」と思うようにしてみては?

 

……しかし、自分で選んだ苦しみでない場合は、どうしたらいいんでしょうね。

病気、天災、犯罪などなどで苦しんでいる場合は?

 

人間は基本的に、自分が経験したこと以外はわかりません。

 💡 だからそういう困難な経験をすれば「他人の苦しみがわかる」というスキルが習得できるわけです。

 

このカードは、あきらめの果ての悟りといった、非常に精神性の高いカードです。

今すぐには理解できなくても、まあ心に留めておいてください。

 

 

吊るし人からのメッセージ「報われなければやる価値がないというのかい?」